『鮮寿』実食レビュー
それでは、『鮮寿』で食べたおまかせを見てゆきましょう。
店は岡山駅から10分ほど歩いた場所に店はあります。
店内には大きなカウンターがあり、職人二人で握っております。「食べログ」の情報によれば席数は40席です。カウンターの頭上の木材は米松で2000年岡山後楽園祭があり、その後、芸術家からいただいた作品を展示しています。とても、存在感があります。
『鮮寿』では基本「おまかせにぎりコース」の一手です。違う種類のネタが1皿に2貫付けとなってストップをかけるまででてきます。一皿400円(税別)で、穴子だけ好きなタイミングで注文できます。
まずはメニューを見てお酒を選びましょう。
一番上に、「利き酒オールセット(8種)」税別2,200円。という見たことのないメニューがあり目をひきます。『鮮寿』に品揃えする日本酒のメニューすべてを同時に楽しむことができるセットのようです。
スタッフに量目を聞くと2合半ということなのでこちらを注文してみます。
「利き酒オールセット(8種)」が来ました。
わーお!凄いですね。
最後に本日の特別酒の「曙乃郷」をスタッフが持ってきて見せていただきました。
こちらが『鮮寿』の調味料です。ポン酢と醤油と岩塩を自分ですりおろすスタイルです。ネタごとにおすすめの調味料を教えてくれます。右にフィンガーボールもあります。
さあ、『鮮寿』おまかせスタートです。
一皿目は鹿児島のツムブリと鰆です。ツムブリは「ぼうずコンニャク」さんの「市場魚貝類図鑑」によれば「知っていたら達人級」の魚です。
二皿目は紅烏賊とハガツオです。
三皿目はタナカゲンゲ(ババア)の肝をのせたカワハギと和牛ローストです。
福瀬さん曰わく、タナカゲンゲは火を入れないとおいしくないとのことです。
肝はなかなかでした。
四皿目は『鮮寿』の看板メニューの煮穴子です。福瀬さんはずっと韓国産を使われているそうです。仕入値は10年前の2倍になったとのことです。
五皿目は太刀魚・柚子胡椒とオリーブオイルとあん肝・土佐酢ジュレです。
六皿目は鱸とハガツオの漬けです。
1週間熟成後、4時間醤油漬け後、脱水しています。ハガツオは鰹らしい酸がおいしいです。鱸はポン酢でいただきます。
七皿目はスマガツオと済州の真鯖です。
八皿目は蝦蛄とカマス・柚子胡椒オリーブオイルです。
九皿目はカンパチと黄韮です。
黄韮の握りは岡山において握りの名物のひとつなのですが、福瀬さんの話ではなかなか手に入りにくくなっているそうです。
十皿目は天然の真鯛と鱈の白子です。
瀬戸内の真鯛がおいしい時期になりました。
沖縄もモズクの味噌汁。甘めの白味噌の味噌汁はしみじみとした味わいです。
あれが食べたいではなく、何が出てくるのかわからない、創意工夫した寿司が出てくる楽しさがとても良いです。こちらの店もまた劇場経営ですね。
活種 鮮寿 (岡山駅円幹線口から徒歩10分)
〒700-0815 岡山県岡山市北区野田屋町1丁目6−15
電話 086-233-3110
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