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製造業

第233号 改善の本質

柿内幸夫─社長のための現場改善

 最近ほとんど見なくなった古い郵便ポストですが、時たま見かけると嬉しいです。というわけで、古い郵便ポストを見かけるたびに写真におさめてしまいます。

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 さて、今回からしばらく「ナゼ改善が必要か?」という話をしてみます。このコラムでは改善の話をもう10年近くずっとしてきているのですから、「改善が必要なのは当たり前なのでは??今更何を言い出すんだよ」と思われるかもしれません。

 もちろん改善は読んで字のごとく「善く改める」ことで、決して「悪くする」ことではないのですから、いいに決まっていることです。しかし改めて「ナゼですか?」と聞かれると、当たり前すぎて答えられないということは結構ありますし、改善という言葉もその一つにあたるのではないかと思います。

 実は、こういう誰にとっても当たり前と思われていることが、必ずしもみんなにきちんと理解されているとは限らないのです。つまり、みんなが分かったつもりになってしまっているけれど、実際に考えていたりやっていたりすることが、相当バラバラということはしばしば起きています。

 その結果、もっともっとやらなければいけないことがあるのにもかかわらず、入口近くの改善をしたことで満足してしまい、それから先の努力を怠ってしまうことがあります。

 また、逆にとてつもなくすごい改善をしているにもかかわらず、そのすごさに気付かないで、せっかくの飛躍のチャンスを逃したりしてしまいます。

 そこで今回は改めて「ナゼ改善が必要か?」ですが、私はこの質問に対して4つの答を用意しました。

1.世の中の変化は止まらないから。

2.工場の中に変えられないものはないから。

3.人を育てるから。

4.経営を支えるから。

 それでは順番にご説明していきます。

 「世の中の変化は止まらない」ということはご理解いただけると思います。止まらないどころか、益々スピードアップしているように思えます。

 特にデジタル通信関係は去年なかったものが今あり、そして今ないものがきっと来年もたくさん出て来るといった感じです。

 もし江戸時代であれば、当時の通信としては現在の手紙にあたる飛脚などがあったのかもしれませんが、一般庶民にはほとんど使えないものであったのではないかと思います。

 紙もそんなにないし、字もあまり書けないかもしれないし…。そうすると、その時代に生まれた人は、自分の一生の中で通信といったものにほとんど触れることができなかったのではないでしょうか?

 すなわち変化がなかったということです。こういう時代に何かわからないことがあった場合、誰に聞くのが一番かというとそれは村の長老でしょう。一番経験豊富ですから、知っていることが多いのです。

 しかし今日のように、次々新しいことが起きる時代になると、過去の経験だけでは生きていけません。新しいことはまだ体系化されていないので、教えてくれる人や答がありません。

 ですから誰かが答えを作ってくれるのを待つのではなく、まずは自分でやってみる事から始めないと前に進めません。ここの分野は村の長老では解決できません。

 そして、このまずは自分でやってみるということが改善です。世の中の変化に対して自分が変わらないままでいると、必ずそのギャップが生まれます。すなわち置いて行かれるということです。

 チャールズ・ダーウィンの《種の起源》の中の言葉に「最も強いものや最も賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る。」という言葉があります。

 これは生物学上の言葉であったかもしれません。しかしビジネスの世界でも当てはまるということで多くの人が仕事に使っているのですが、後半の「最も変化に敏感なものが生き残る」という所がポイントです。

 変化に敏感ということは、止まることのない変化を予想して、問題が大きくならないうちに準備をして手を打つということです。そしてこれが改善だということです。

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copyright yukichi

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net

 

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