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Vol.121 2008年・注目のベトナム3大都市  視察レポート 3

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 先週4日の金曜日に東京で「ベトナム不動産の投資セミナー」が開催され多くの人数が参加されていた。私も出席したが、熱気ムンムンであった。
 
 3月13日~14日にホーチミン滞在中にお世話になった神村さんが、日本に戻ってきて現地の不動産、コンドミニアム等の販売についてレクチャーされるとのことで、現地で感じた印象の裏づけと、人脈のパイプ拡充が目的であった。
 

 一言で言えば、「バブル」。
 

 神村さんが扱っている物件が高額物件、高級リゾート系であることも、その印象を強くしている一因かもしれないが、普通の工員の給料が高い日系企業でも10000円するか、しないかにもかかわらず、ホーチミンの中心街とはいえ、億ションは、やはり高すぎる。
 
 それも、今では100平米では狭くて、人気は160~170平米を超えるものや、メゾネットタイプで室内にプライベートプール付などが、売れているとのこと。
 
 正直2億円を超える物件を誰が買うんだろう?ダナン(中部の中核都市、4番目の規模)の海岸線に開発中の高級リゾートのコンドミニアムも契約が順次進んでいて、デベロッパーの鼻息は荒いが、近い将来どうなるんだろう?と、心配になる。
 

 ホーチミン滞在中に、ベトナム第一の証券会社「サイゴン証券」で、レクチャーを受けた。こちらも強気である。ご存知の通り、もともと国営企業だが、民営化を行い次々と株式上場させており、今年も200~250銘柄が予定されている。電話通信(日本のNTTやドコモのような)会社など、大型銘柄も多く予定されており、担当のHaiさんも流暢な日本語で解説をしてくれた。
 
 現地で取引口座を開こうと思えば、パスポートと2~3時間の時間的余裕をいただければOKとのことで、こちらも、ついその気になってしまう。
 

 大きなお金が工場投資や不動産開発、株式資金、様々な形で入ってくると、必ず、いびつな形でバブル的な市場を形成し紆余曲折を経て、国力に見合ったものになっていく。
 
 ただ、国民の多くは将来のベトナムドリームを夢見て懸命に努力をするし、そのなかから卓越した経営者が育ってくることも事実だろう。
 
 仕事に向かう足は、まだまだ圧倒的にバイクであり、ホンダ、ヤマハは高級品で10万円。中国製のホンダコピー型が3~4万円で朝の通勤時間、夜は道路に溢れかえっている。視察中に交通事故を何度も目にしたが、社会インフラが整う前にロールスロイス、メルセデス、超高級マンションが中心街に出現する。
 
 ホーチミンの郊外に出ると幹線道路沿いに建設機械を多く並べた会社や鋼材を野積みにしてある場所が目立つ。多くの建設機械が、中古で日本の会社の名前がそのまま残っている。トラックはヒュンダイ製が目につくし中古車の取引も活発に行われている。
 
 農耕には牛が今も活躍する姿を、視察中にバスの中から随分見た。一律な経済発展は過去の成長スタイルかも知れないが、このまま順調に成長することはないだろう。
 

 ちなみに、外国人はベトナム国内で土地の所有をすることは、基本的にできない。マンションの物件使用権のようなものの権利取得である。現地で活躍する「信頼できる日本人人脈」を作っておかないと、リスクは高いし、細かい裏事情はわからない。
 オフレコ情報は、当然ながら、表には極めて出づらいのが代の常だ。
 
 (来週へつづく)

 

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