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第87回 ワンランクアップを目指すには苦手なことに挑戦を!

欧米資産家に学ぶ二世教育

昨今は好きなこと、得意なことを伸ばすのが一番という人が多いが、本当にそうだろうか?

マットピラティスのレッスンを10年以上受け続けている。一緒に始めた人たちはどんどん上達し、姿勢がよくスマートに、しなやかでしかも筋肉もしっかりついている感じになったのに、私は出遅れている。
 
インストラクターには「ワンランクアップを目指すなら苦手なことに挑戦しなければダメです!」と指摘されている。もともとスポーツ好きでなく、体を動かすのもしぶしぶやっているのだが、特に苦手なのが筋肉トレーニングである。ジムに置いてあるマシーンの列はどれも拷問の道具のように見えてしまう。
でもこの苦手意識を克服して、十分に筋肉をつけないと、マットピラティスだけやっていたのではワンランクアップは期待できないようだ。
 
このことは、健康や生活全般そして仕事についても言えると思う。自分の健康上の弱点は往々にして好きなものばかり食べていたり、苦手な食べ物を避けてきた結果の産物である。「体が求めるものを食べていたら間違いない」というのは間違いではないだろうか?
塩分が多い食品を好む人は高血圧になりやすく、野菜嫌いで脂っこい物が好きな人は動脈硬化になるなどの体の問題を抱えてしまう。だからワンランクアップの健康を目指すなら、意志の力、味の工夫など総動員してでも、苦手な味、苦手な食材に慣れて好きになっていかないとならない。少なくとも苦手な食べ物の効能がある代替品を探すべきであろう。
 
私の義父は榊原仟といい、日本の心臓外科のパイオニア的な存在だった。単に手術をするだけでなく、病院制度、研修医や医療制度の改革を精力的にこなしていたが、「自分は人間関係が得意ではないから、できるだけ人に会うようにしている」といい、自分と性格が似ている息子にもそうすることを勧めていた。
忙しいスケジュールの中、経済界の方、海外の著名な研究者など多くの方々を、決して立派でない自宅にまで招んでいた。そうした努力の成果だろうか、日本中の誰もが利用できる日本心臓血圧研究所設立のため財界の方々の応援をフルに頂くことが出来、榊原記念病院の設立でも多くの方のバックアップを頂いた。
 
ボランティアしかりだと思う。日本のボランティア界のトップの方にお会いした時のことだ。「ボランティアの動機を聞くと“自分はこれをやるのが好きだから”、とか”気分がいいから”という人が多いが、本来的には“やらなくてはならない事をやる”という視点が大切だ」と力説していた。
 
 
                             ライフスタイルアドバイザー 榊原節子

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