WBCの日米戦(ベースボール)は結果はアメリカが4対3で日本チームが負けました。
この試合についてはご存知の方も多いと思いますが、8回に日本チームが一度は4点目をいれたのですが
(タッチアップで)しかし、アメリカチームのクレームから(三塁走者がベースからスタートを切ったのがボールを
取るより早かった)結果、判定はつくがえされ点は無し、しかも走者はアウトとなりました。
この1点が響き9回に逆転をされたのです。
アメリカで私はこのテレビを見ていたのですが、こちらの解説でもスローモーションを見て判定が誤りでは、と
何度も言っていました。
もちろん納得がいかない判定ではありましたが、それよりも私が何よりも気になったのは他の事でした。
それは日本人選手が明らかに判定に不服を感じたまま、試合を再開し気持ちの切り替えが
全くできていなかった点です。
見ていた方は分かると思いますが、試合を再開した時点でまるで既に日本チームの負けが決まっている様な
雰囲気がひしひしと伝わってきていました。
審判の誤審の責任で日本が負ける、といった雰囲気です。
しかしよく考えてみてください、何と理不尽な話でしょか。
日本人チームのクレームは正しかったのにも拘わらず、結論だけを言えば一番平常心を失わされたのは日本人で、
本来誤審を分かっていたアメリカ人選手の方が逆に点を取った。
もちろん勝敗だけがスポーツではない、と言えばそこまでですが、
見ていて正直やはりメンタルの差で負けたとしか言いようの無い試合だったと思います。
たとえ誤審だと分かっていても、"それは審判の仕事であり自分達の仕事は野球に集中すること"と割り切れた
アメリカ人選手のメンタリティーと"こんなおかしな判定あるかよ、何なんだよあの審判は、あの審判の誤審のせいで
メチャメチャになるよ"と感じながら試合を再開した日本人選手には技術の差ではなく明らかにメンタルの差が
存在していました。まるで日本と外国の外交のミニ版を見ている様にも思えました。
アンフェアーな話といえばアンフェアーな話ですが、人生自体アンフェアーな事はいくらでもあります。
どの状況にいても、一体自分の仕事とは何なのか?自分の役目とは何なのか?
これには行動も、思考も含まれた話です。
ですから自分の役目、ポジションを状況に惑わされる事なくこなす為にも日ごろからメンタルトレーニング(心の準備)
練習が必要なのです。
自分のビジネスマンとして、父親として、男として、女として、リーダーとして、フォロアーとして、マネージャーとして、の
役目が何であるかを明確にした時、時代や景気などに惑わされる事の無い行動を取れるのです。