近年、ビジネス界、スポーツ界にて若い人間の活躍が目立つ中で、真逆な偉業が達成されました。
1つはゴルフ界の重鎮であるジャンボ尾崎選手によるエージシュート(自分の年齢と同じか低いスコアで回る)です。
尾崎選手は現在66歳ですから、66以下で回ればエージシュートとなるわけですが、エージシュートはおろか62という自分の年齢よりも4打も少ないスコアをつるやオープンの初日に出したのです。もちろんこのスコアは現役のプロゴルファー達が100人以上出場している中で断とつでトップでした。
世の中にはエージシュートを達成する人はアマチュア界にもいるのですが(もちろん全て偉業です)、はっきり申しましてアマチュアが遊びの中でシニア用のティーグランドから出したスコアと、現役プロゴルファー達用のセティングの中で出したエージシュートは全く別物というしかありません。
考えても見てください。普通66歳の人が5日間(プロアマを入れて)連続でゴルフをするだけで凄いことです。もちろんアマチュアゴルファーのようにスタート30分前に到着してコーヒーを飲んでスタートしているわけではありません。スタート前の後も練習をしてからのプレイなのです。どれだけ凄いことなのか、ここで説明しきれないほど凄いことです。ちなみに尾崎選手は50歳から出場資格が与えられるシニアツアーへの参加は拒否し続けています。肉体はどんどん衰え、若い人間がどんどん上がってくる世界にあえて身を置き続けることによりモチベーションを維持しているのでしょう。
そして、つい数日前、登山家の三浦雄一郎さんが80歳という年齢でエベレスト登山に成功しました。正直、私は登山経験がないのでどれだけ凄いことなのかも正確には分かりませんが、これだけは言えます。それは80歳という年齢になった時に内容は何であれ何かに挑戦する夢を持っていることの素晴らしさです。これは結果的には世界の記録に残ることなのでしょうが、私はそれ以上に80歳にして夢を持てる素晴らしさを讃えると同時に学びたいと思います。
尾崎選手、三浦雄一郎氏、競技も年齢も全く異なるものでの偉業ですが共通していることが1つあります。それは世間から与えられる「年相応」という概念を全く無視し夢を追いかけたことです。
我々は、いつの頃から「年相応」を脳の中に刷り込まれ、それに従う人生が正しい人生のように錯覚しています。しかし1970年代にアメリカのペンシルベニア大学の心理学チームにてとても興味深い実験が行われました。それは70歳の人達10名(男女5名づつ)にプリテンドゲーム(~のフリをする)が1週間にわたり行われました。この実験では10名が一軒家の中で共同生活をするのですが全員が1940年代であるフリをするのです。(30年若返る)当時のTV、当時の音楽、当時のポスターを貼り、全て40年代のフリを全員がして1週間過ごしたのです。 するとこの結果10名の全員に驚く異変が起こりまた。
高血圧が下がった人、腰痛の改善、不眠の改善から身長や爪が異常に伸びた人など様々なポジティブな変化が起こりました。この実験の結果は自分が信じている「年相応」に体は反応するという動かぬ証拠でした。
皆さん今、何歳であったとしても常に夢を持ち、それに向かって進んでいきましょう!この姿勢を持った人だけが与えられる特別なエネルギーがあるのです。