menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第26回 『リーダーには、ネアカが多い』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

国内外を問わず、私はいろいろな人との交流の中で、仕事の能力や人格などの面で数多くの素晴らしい人物に出会う
機会に恵まれた。そして、それらの 人々に共通しているひとつの特徴は、「肯定的で明るい」ということであった。


カーネギーやロックフェラー、松下幸之助氏などの伝記を読んでみても同じである。
ビジネスの頂点を極めたとされる彼らは、まさに次から次へと襲いかかっ てくる多くの障害や困難をその度ごとに克服した。
障害や困難に対処するにあたっては、いずれも肯定的思考で取り組んだことが読み取れるはずだ。

「私の人生は失敗の連続である。九九の失敗をしながら、ただ一つの成功によって勝利を得た」と語った本田宗一郎氏は、
また、「私は何事も、暗く悪く考え ないようにしてきた。悪く考えてよくなるものならいいが、そんなことは絶対ない。いつも
“必ず何とかなる”と、楽天主義で押し通してきた」とも言ってい る。

ソニーの創業者である盛田昭夫氏も、リーダーの第一条件は『ネアカ』であることをあげている。

どんな困難や挫折にあっても、前へ前へ、明るい方へと明るい方へ、と考える。
ついには周りの人間をも明るくして、いつのまにか困難に挑戦することを楽し みへと変えてしまう。
ピンチこそ最大のチャンスという発想である。


時代がどのように変化しようと、ビジネスというのは人間を通じて成り立っている。
だからこそ、肯定的な考え、周りの人間をも明るく するようなネアカ人間であることは、大きなプラス要因である。

ビジネスの場には初対面のシーンが多いが、ネアカタイプが初対面でも他人に好印象を与えるのに対して、
ネクラタイプは自分をわかってもらうまでに時間を 要する。場合によっては、初対面では悪印象を与えて
しまわないとも限らない。初対面でいい印象を与えるうえで、ネアカであって得になることはあっても損はない。


こう云うと、ネクラタイプはますます暗くなってしまうかもしれないが、それは間違いというものである。
誰もがネアカタイプに変身できると言っていいだろ う。

本来、「ネクラ・ネアカ」は、どんな人間でも持っている2つの面に過ぎない。
ちょっとした気持ちの持ちようで、ネアカの部分を拡大することが誰でも可能なのである。



新  将命     

第25回 『ホンモノに触れる』前のページ

第27回 『積極思考と習慣』次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第117回 『笑顔でわかる平静さ』

  2. 第10回 ”ダメ社員・問題児”への対処法

  3. 第193回 『5年、10年単位で目標を設定できる人』

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

  2. 第七十八話 展示会後のフォローで差をつける「工場見学の仕組みづくり」

  3. 第219話 少人数私募債の相続対策

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. コミュニケーション

    第188回「お祝いの席での気配り」
  2. 戦略・戦術

    第284号 令和時代の消費を牽引する「5s」とは
  3. ブランド

    <事例―13 テンピュールの「マットレスや枕」(B2BとB2C)>快適な睡眠を初...
  4. 人間学・古典

    第17講 「言志四録その17」上官たる者、事物において嗜好無かるべし。ただ義を嗜...
  5. マネジメント

    第292回 アナログ時代とデジタル時代は「分断」していない
keyboard_arrow_up