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人間学・古典

第二十八話 「豆を煮るに豆がらを焼く羹」

中国哲学に学ぶ 不況は会社守成の好機

三国時代の魏の曹操には兄の曹丕と弟の曹植の子がいた。その曹植は若くして文才にすぐれ、
武技もよくしていた。曹操は、曹植の才能をよく愛し、兄の曹丕に変わって太子に立てようとしたが、
直情径行、粗暴の振る舞いも多かったので、結局、兄の曹丕にあとを譲った。
曹丕は継ぐと後漢の献帝を廃し自ら魏の文帝と称した。この文帝と曹植は小さいときから
肌が合わず曹植は兄の憎しみを受けていた。

ある時、曹丕文帝は東阿王に封ぜられていた曹植を呼んで、即席に詩を賦することを命じた。

余の前七歩を歩むうち、詩が出来ぬときは勅令に背くものとして重罪に処す。という厳しい命令。
こうして弟の曹植を痛めつけようとしたのであった”

曹植は兄文帝に応じて立つと、ただちにこう作詩した。

  豆を煮て持して羹(あつもの)を作る

   しを漉して以て汁となす
  豆は釜の下に在って燃え
  豆は釜の中に在って泣く
  本是同根より生ず
  相煎る何ぞ太(はなはし)く急なる

  羹を作ろうとして豆を煮、味噌をこして汁を作るのに豆がらを釜の底で燃やすと 釜の中の豆が
熱さに堪えかねて泣きながら言うには、豆も豆がらも、もともと同じ根から育った間柄なのに、
こんなに急いで煮るとは、あんまりつれない仕打ちではないか。

これは弟として、父母を同じくする誠の兄弟の間柄である。本来は共に手をとり合って
継ぐべきはずなのに弟の私を責めなさるのか、という切ない気持ちを詩に託したのである。


※一部旧字を現代漢字に変更させていただいております。

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