menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

税務・会計

第67号 BS「格言」 其の十八

会社を守り抜くための緊急対策

其の十八

バランスシートは3つある

 

 次のバランスシートは、資産1,000で負債700を上回っており、計算上、財産が300ありますので、一見、良く見えます。
 
67-01.jpg しかし、本当にそうなのでしょうか。
 中小企業の決算書は、税務申告を行うための決算書であり、経営上の決算書ではないことを知っていたでしょうか。このお話は既にしました。
 会計上の定義は別として、経営において資産とは「現金化できるもの」「収益を生むもの」に限定されるのです。
 これによって作成したバランスシートこそ、本当のバランスシートと言えるのです。
 
67-02.jpg
 
 中小企業のバランスシートの資産を「現金化できるもの」「収益を生むもの」に限定した場合、資産が1,000ではなく、600になることもあります。
 この状態は、実質的に債務超過状態ということになります。
 上場を考えている中小企業は、まず、税務上の決算書を本当の決算書に修正を行うことになります。
 驚くことに、約7割の会社が、本当の決算書を作成しますと、債務超過になってしまいます。
 あくまでも、数字上の操作のことなのですが、ほとんどの経営者は驚いてしまいます。
 
 上場の場合だけでなく、金融機関からの借入れの際、借り手のバランスシートをそのまま鵜呑みにはしないことを知っておいて欲しいのです。
 ですから、資産を先ほどのような定義にして計算し直した場合の資産の金額が負債の金額を上回っていることが肝心になります。
 資産が大幅に負債金額を下回っている場合は、その状態では、近い将来、確実に破たんします。
 こんな状態で借入をしている場合ではありません。
 
 しかし、中小企業は、このバランスシートだけで判断するわけではありません。
 第三のバランスシートというものが必要になってきます。
 それは、会社のバランスシートとオーナー社長のバランスシートを合算(会計上は、連結といいます)した連結バランスシートであり、この連結バランスシートで判断すべきなのです。
 この連結バランスシートの詳細はあとでお話しますが、結論として、バランスシートは3つあり、どれも大事であり、活用方法が違うことを理解しておいて欲しいのです。
 整理しますと、
① 税務上の決算書はあくまで、税金の計算をするための決算書であり、会社の実情を表すものではありません。
② 本当の決算書は、資産を「現金化できるもの」「収益を生むもの」と定義した場合のバランスシートです。
③ 連結バランスシートは、特にオーナー会社にとっては、絶対に必要な会計情報です。
 
 
 
 

第66号 BS「格言」 其の十七前のページ

第68号 BS「格言」 其の十九次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長のための「お金の授業」(年間スケジュール)

    セミナー

    社長のための「お金の授業」(年間スケジュール)

  2. 公私混合経営マニュアル

    公私混合経営マニュアル

  3. 「公私混合で考える《経営と蓄財》」

    音声・映像

    「公私混合で考える《経営と蓄財》」

関連記事

  1. 第15号 バランスシート経営の必要性

  2. 第25号 中小企業の本当の消費税対策~その4~

  3. 第27号 中小企業の本当の消費税対策~その6~

最新の経営コラム

  1. 第19話 男女の賃金格差の開示義務化と女性の活躍推進の必要性

  2. 第60回 使い方を決めるのは消費者

  3. 第37回「日本が唯一『女形』」

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第7話「葉を見て木を見ず」
  2. 愛読者通信

    「賢い節税で会社と社長にお金を残す」福岡雄吉郎氏(アイ・シー・オーコンサルティン...
  3. マネジメント

    決断と実行(3) 勝利から教訓を得る勇気
  4. 税務・会計

    第67号 BS「格言」 其の十八
  5. マネジメント

    第198回 「営業マン」とは、人のことだけを指す言葉ではない
keyboard_arrow_up