menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社長業

Vol.93 成功体験と思い込みの罠

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

(A) 2000年 213608名   2003年 206252名
(B) 2000年 302020名   2003年 290392名
(ディー・アイ・コンサルタンツ調べ)
 
 ある店舗の出店可否を調べるため、駅の乗降客数を調べて、改めて自分自身が思い込みの罠にはまっている事に気づいた。
 
 上記(A)は、私の住んでいる千葉県松戸市のJR松戸駅の乗降客数であるが、何と、2000年に比べ、2003年は減少している。市の人口動態を調べ ると、松戸市の人口はここのところ毎年2000名~4000名の範囲内で確実に増えている。全員が松戸駅を利用するわけではないが、人口も増えており、混雑も激しいので、当然、乗降客数も増えているものと思い込んでしまっていた。
 
 まさか、と思い柏駅(B)も調べてみたが、やはり減っている。皮膚感覚は当然、経営者として研ぎ澄まさねばならないが、過去の成功パターンの繰り返しや、思い込みが強烈だと冷静な判断の目も狂ってしまう。
 
 マスコミの断片的で、断定的な情報も罠の一つとなってしまうし、マクロのデータでは、ミクロの経営判断、個別事情での判断を狂わせてしまう。三現主義で 常に判断する事を、幹部にも社員にも徹底させなければ、間違った事を一所懸命に努力することになってしまう。
 
 ましてや「社長の判断」「決定」には、社内の誰も反対しずらい。市場の変化やお客様の嗜好は、想像をはるかに超えるスピードで起こっている。

 

Vol.92 「人に仕事がつく、仕事に人をつける」前のページ

Vol.94 「新商品開発の成功確率を上げる共通言語」次のページ

関連記事

  1. Vol.168 マレーシア・シンガポール弾丸視察レポート

  2. Vol.35 I社長に叱れた!

  3. Vol.92 「人に仕事がつく、仕事に人をつける」

最新の経営コラム

  1. 第24回 営業マンに頼ることなく、売上高を確保できている

  2. Vol. 1 ニューヨークのビジネス界におけるトレンド:DEIとブランディングの重要性

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年5月1日号) 

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    危機を乗り越える知恵(3)友情に先んじるものあり・明治6年の政変
  2. 教養

    第146回『仕事と人生にドラマを生み出す感動知性』(著:平野秀典)
  3. 健康

    第34号 成功している人の共通の極意
  4. マネジメント

    故事成語に学ぶ(26) 衆端に参観す(しゅうたんにさんかんす)
  5. 教養

    第68回 『ガルシアへの手紙』 (著:エルバート・ハバード、 アンドリュー・S・...
keyboard_arrow_up