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社長業

Vol.73 「悪条件は好条件」という考え方

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 「繁栄の法則」の著者である北川八郎先生の工房を訪ねて、先週の日曜日に阿蘇の奥にある小国町に行ってきた。
 もう少しで、あの有名な日本一「黒川温泉」である。
 
 「徳のレンガ」「金のカナヅチ」「利より信」「戸が笑う」など、数多くの北川先生の教えの中に「悪条件は好条件」という一句がある。
 立地が代表例だが、好条件が揃うと、確かに大繁盛するが、それが当たり前になり、社長も社員も慢心して努力を怠ってしまう。条件が変わると知恵を出す能力が磨かれてないため、なすすべがない。耳の痛い話しである。
 
 この小国町は人口3000人。繁盛には程遠い条件ながら、国道212号のワキ道を入った山奥の奥にある「戸無のそば屋」という超繁盛店につれていっていただいた。
 
 9年前に店をつくる時には、北川先生も大工仕事を手伝ったとの事だが何分、お客様が来ない。工夫に工夫を重ね、わざわざ来ていただいたお客様に喜んでもらうために、とにかく努力をされている。
 今では全国に「そば街道」なるものが沢山あるが、ここが発祥の地だそうだ。
 
 業績が悪くなるとついつい原因を外に求めてしまう。冷静な分析とともに100%原因自分論で、行動しなくてはならない。頭では判っても現実には難しい。だからこそ、頑張っている店や会社を身近かに置いて、自戒しよう。きっと宝の山が見つかるはずである。
 
追伸
 5月13日・14日に、12名の経営者と北川先生を尋ね、熊本へ飛ぶ。もちろん「戸無しそば」の離れを予約してある。皆んなにはどう映るか、今から楽しみである。

 

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