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第50話 成長課題 管理職の部下育成術(50)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は「部下・後輩の納得感を高める育成をする」ことが出来ていますか?
 
業績・成果を上げ続ける“強い会社”を創るためには社員一人ひとりを『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』すなわち『自創の人(部門経営者)』に成長させ続ける必要があります。
 
『自創の人(部門経営者)』の定義として「自らが、計画を立て、チェックし、改善し、その目標の達成に責任を持つ」ことが出来る人でもあります。
 
よくあるご質問で
 
「自主性が無い社員をどうすればよいですか?」
「社員が欲が無いと言っていて困っています。」
「目標達成に向けての意気込みがうちの社員に感じられないのですが、、」
 
など、自主性や意欲や意気込みなどがあるとは思えない社員の行動を真に受け、困っている社長や管理職からのご相談を受けます。
 
まず、申し上げたいのは、主体性が無い人、欲が無い人はこの世の中に一人もいません。
 
確かに、無いように見える行動をしている人が多いのは事実です。
 
人はそれぞれ性格・価値観が違い受けている教育や育っている環境も違いますので、主体性や欲が無いように見える行動の中身やその背景も様々ですが人には誰にでも当てはまる共通したいくつかの原則があります。
 
その一つに「人は本人の意志のみで動く」があります。
 
人は自らが意志決定した事柄については誰に何を言われようが、どう思われようが自主的に行動します。
 
周りの目や声を気にしたり、本気で行動しないのは真の意志決定が出来ていないからです。
 
人が真の意志決定するにあたって重要なことの一つは“納得”です。
 
人は「なるほど!」「確かに」などの納得感を持てば、意思決定のレベルは格段に上がり主体的に行動するようになります。
 
それ以外にも“素直さ”も重要となり過去に経験や不確かな風評などによる思い込みや先入観、偏見、トラウマなどを払しょくする必要もありますがこれはまたあらためてお伝えしたいと思います。
 
人が納得感を持って意志決定に基づく行動をとるためには取り組むべき業務・仕事・事柄などについての理解を深めることが不可欠です。
 
理解が深まっている状態とは、その業務などに取り組む『目的:何のために』『意味:何を(内容)、いつまでに(期日)、どこまで(出来ばえ)』『やり方:どのようにして(行動内容)、いくらで(コスト)』がおおむね正しく言える状態です。
 
『目的』と『意味』と『やり方』が概ね正しく解っていれば(「正しく解っている」とまわりから認められれば)人は自主的に意欲的に行動し、結果を出そうとします。
 
セルフマネジメントが出来る部下・後輩を育成する責任を果たすべき管理職は『目的』と『意味』と『やり方』を正しくティーチングする(教え⇒学ばせ⇒理解を深めさせる)ことが出来るように成る必要があります。
 
ポイントは
 
教え:『目的』と『意味』と『やり方』をもれなく伝え
学ばせ:自分なりの言葉でメモを取らせて(その内容を確認し)
理解を深め:メモを見ながらで良いから復唱させて
 
承認すること。
 
ほとんどの管理職は教え(伝え)ていることにいくつかの漏れがありメモを取らせず(取ったメモを確認することもせず)「解った?」と言うに終わっています。
 
それでは、理解度合いが非常に浅くやっていいのか、やれるのか、どこまでやれば良いのかなどの不安感、不信感、疑問感ばかりが熟成されやらされ感が増し、結局は自主性や意欲や意気込みが感じられない行動をとる部下・後輩を育成してしまっているのです。
 
社員一人ひとりが自主領域を創設し自らの主体性を発揮し創造することによって組織が活性化し、よりワクワク働きよりイキイキと過ごすことが出来る人財育成の仕組みである自創経営ではチャレンジシートとランクUPノートを活用して社内で適宜、成長対話が行われ、部下・後輩が納得感を持って仕事をする仕組みになっています。
 
前回のコラムでも書いた『気づき』を促し納得感を高めて自らの意志で行動し結果を出す部下・後輩の育成に不可欠な成長対話が管理職には必ず出来るように成る必要があります。
 
社長の想いを実現すべく、社員一人ひとりの“納得感”を高める成長対話が管理職にできるように成っていただく『管理職養成講座』は毎回盛況で、この秋に第15期秋季コースが開講致します。
 
また、社員一人ひとりが自らの「意志表示」を目標や計画として目に見える形にすることが出来る『夢実現ランクアップキット』も大好評で増刷状態です。
 
人生も仕事も愉しく出来る人に成長するために部下・後輩の納得感を高めることが出来る管理職の育成に全力を尽くしてまいります。

 

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