「強い決算書の会社はココが違う!」ワンポイント音声講座
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今回のキーワード「不動産管理会社を活用する」
本業の会社で土地を買うと、総資産が大きく膨らみます。しかし、土地は減価償却がありません。そのため、土地は簿価のまま、ずっと固定資産を膨らます要因として残り続けます。そうなると、自己資本比率がその分、小さくなります。総資産経常利益率(ROA)も、悪化させることになります。
このように、総資産が大きくなれば、各種の経営指標が悪くなるのです。
銀行からの融資がある会社ならば、銀行からの格付け評価(スコアリング)を高くしたいところですが、土地や建物を自前で抱えると、それが難しくなります。それに、銀行借入を返済するには、法人税を払ったあとの残りのお金が原資となります。このことが、資金繰りに大きく影響するのです。
一方、不動産管理会社を活用して、本体の会社とは別の会社で土地・建物を所有している会社は、総資産が膨らみません。しかも、土地・建物を借りるお金は賃借料として経費扱いです。
不動産管理会社で銀行借入をしているならば、その返済や固定資産税に見合う金額を賃借料で設定し、本体の会社が賃借料として支払う仕組みにすればよいのです。
土地・建物は買わずに借りて、不動産管理会社を活用する。
強い決算書の会社は、ここが違うのです。