menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社員教育・営業

第86講 クレーム対応成功の法則はまず『親身的対応7つの手順』で運ぶこと(14)

クレーム対応 実践マニュアル

取引企業とのクレーム対応、消費者とのクレーム対応、製品サービス別、メンタルヘルス…「クレーム対応の初期対応法」を学べるCD教材、ダウンロード教材を発刊いたしました。ぜひ、コラムをお読みの方々にご活用いただけましたら嬉しく思います。

●「クレーム対応のプロが教えるクレーム対応の基本シリーズ」へ

 

クレーム対応成功の法則『親身的対応7つの手順』(14)『あきらめてもらう』こと

(※秀和システム刊 『ポケット図解 クレーム対応のポイントがわかる本』より、一部抜粋と加筆)
 

最後に教えたいこと。それは希望をかなえられないクレーム対応のゴールは『あきらめてもらう』ことだということ。

クレーム対応はお申し出者に『理解をして引き下がってもらう』ことだけが成功ではありません。
『あきらめて引き下がってもらう』のも成功の一つです。
企業はすべての消費者に何もかも対応できるスーパーマンではありません。

クレーム対応は製品や契約『説明』をして解決できる時代ではありません。『説明』は企業が決めたルールや考えの押しつけです。『消費者権利の主張』が過剰になっている近年では、想定外のクレームや、非常識な問合せや理不尽な要望、執拗な指摘が企業にはたくさん飛び込んできます。
その場合でも担当者がやらなければならないことは、しっかりお申し出者にしゃべらせて、その本音の思いや事情や聞き出すことと、急いで結論を出そうとしないことです。
ただ、そうした態度で対応したところで、結果的にはお申し出者の希望をかなえて差し上げるお返事ができない、理解していただけるお返事にならないという場合もたくさんあります。そんな時の担当者のあなたは、お申し出者の理解や納得を求めるために、ムキになって説明を繰り返したり重ねたりしてはいけません。
お申し出者にもいろんな性格の方、考えをお持ちの方、事情をお持ちの方がいます。それらすべての方に、会社の考えや製品の特性を理解してもらうことは無理な話です。
なので、理解してもらえない結果もあってもかまわないのです。企業として対応できない内容を投げかけてきたお申し出者には『どんなに抗議をしても企業が自分の気が済むような対応をしない』ことに気づいていただき、あきらめて引き下がってもらうことも最適な着地です。
つまり『理解』をしてもらおうとしないで『あきらめて』もらうための対応をすることも、担当者には重要な一つのテクニックです。

『あきらめて』もらい『引き下がって』もらう。そのためには『引きさがる理由』を作ってあげることが必要です。

『あきらめて』もらいたいお客様には『引きさがる理由』が必要です。引き下がる理由がないとお客様は引き際が見つからず、執拗な態度になります。だから担当者はこのお客様に引き下がってもらうために、「どう説明をして説得をしようか」と考えるよりも、「何を提案して、引き下がる理由にしてもらおうか」と考えることが必要です。実はそれが『汗かき提案』なのです。
たわいない提案だったとしても「そう言ってくれるなら、しかたがないね・・」や「そうしてくれるならそれでいいけど・・」や「そこまでしてもらわなくていいけどね・・」などと相手は納得したような言葉を言うことができます。それがお客様の『引き下がる理由』になるのです。

お客様も困惑したり、混乱したり、焦ったりしながらクレームを言っています。クレーム対応は担当者が率先してお客様をクレーム対応のゴールへ引率する関係性です。その関係性をしっかりと認識をして、自分に必要なテクニックを習得し、使うようにしましょう。
まずは、自分のクレーム対応での疲弊を軽減するために。それには、お客様に優しい言葉を言ってもらうこと。そのためのテクニックです。決して、お客様から勝ちを取るためにテクニックが必要なのではありません。そのことをしっかり理解できる担当者になることから始めましょう。

中村友妃子          


a500282_nakamurac-p.jpg

※中村友妃子講師のクレーム対応教材「クレーム対応の基本」シリーズMP3・CD・DVD はこちら

 

第85講 クレーム対応成功の法則はまず『親身的対応7つの手順』で運ぶこと(13)前のページ

第87講 担当者が疲弊しないクレーム対応のためには(1)次のページ

関連セミナー・商品

  1. 月刊CD経営塾バックナンバー 2016年5月号

    音声・映像

    月刊CD経営塾バックナンバー 2016年5月号

  2. 「女性リーダー養成プログラム」ネット配信講座

    音声・映像

    「女性リーダー養成プログラム」ネット配信講座

  3. 製品・サービス別クレーム対応《家電・携帯電話篇》

    音声・映像

    製品・サービス別クレーム対応《家電・携帯電話篇》

関連記事

  1. 第30講 お申し出者のお宅への訪問対応~その8~

  2. 第2講 クレーム対応は『お客様対応部門』の業務の中のひとつでしかない

  3. 第27講 カスタマーハランスメント対策の実務策⑭

最新の経営コラム

  1. 第124回 隣地を使用する権利

  2. 第115回 長門湯本温泉(山口県) リニューアルしても変わらぬ「癒やしのぬる湯」

  3. 時代の転換期を先取りする(16) キリスト教迫害から寛容の時代へ(コンスタンティヌス帝)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社員教育・営業

    第30講 お申し出者のお宅への訪問対応~その8~
  2. マネジメント

    第四十五話 「信用を築くには百年、失うのは一瞬」(ディグ)
  3. マネジメント

    時代の転換期を先取りする(6) ニクソン訪中
  4. マネジメント

    マキアヴェッリの知(8) 追従者を遠ざけよ
  5. 経済・株式・資産

    第62回「時間を味方にした資産運用にNISA活用を」
keyboard_arrow_up