大谷選手のインスタグラムのフォロワーは、大会前から3倍以上増えて、
現在なんと約530万人!
フィンランドの人口が約550万人ですから、いかにケタ違いの数字か、わかりますよね。
このWBCで、名実ともに世界的スーパースターとして、その存在を確固たるものとしました。
大谷選手は、我らがヒーローであるとともに、日本の大きな誇りであるわけですが、
その前代未聞の偉業、及び後世に与える影響は、計り知れないものがあるはず。
我々一人ひとりが、”歴史の目撃者”と言っても過言ではないと思います。
ということで、より大谷選手のことを知る好機として、この一冊、
『SHOーTIME 大谷翔平』(著:ジェフ・フレッチャー、翻訳:タカ大丸)
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を紹介します。
著者のジェフ・フレッチャー氏は、米オレンジカウンティー・レジスター紙の記者で、
メジャー取材歴24年というベテラン。
ロサンゼルス・エンゼルスの番記者として、大谷選手の入団から
1,460日間に渡って密着取材し、本書を完成させました。
読みどころは豊富にありますが、個人的に最も興味深いのは、
大谷選手に対するアメリカ人的な見方や考え方が感じられる点です。
着眼点が明らかに日本と異なります。
たとえば、日本人記者は試合の詳細にこだわるが、
アメリカ人記者は、人物の全体像を書く、という。
日本メディアやファンについて言及している箇所もありますが、
読めば読むほど、日米の違いを感じますね。
アメリカがどう大谷選手を見ているのか?
どのような評価の変化があったのか?
といったことを通じて、アメリカ社会も見えてくるのがいいですね。
大谷選手を起用してきた監督たち、同僚、対戦選手らのコメントも豊富で
マネジメント的な目線でも読み解くことも可能。
楽しみながら、思いがけず多くを学べる意義深い一冊です!
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は、
『反田恭平 凱旋コンサート サントリーホールライブ』(演奏:反田恭平)
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です。
反田恭平氏は、第 18 回ショパン国際ピアノ・コンクール第二位入賞し、
一躍世界にその名を轟かせた若手ピアニスト。
大谷選手と同じ歳であるだけでなく、実は反田氏も”二刀流”なんですよね。
ピアニストでありながら、起業家の顔も持つ類稀なる存在。
このアルバムは、ショパンコンクールからの凱旋公演として、
オールショパンプログラムで行われたライブ盤。
野球界と音楽界の”二刀流競演”を楽しむべく、本書と合せてお楽しみいただければ幸いです。
では、また次回。