menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第170回 『「反対」や「提案」も三度までが鉄則』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

私たち日本人は、相手の立場が上だとか、年齢が上だとか、在社歴が長いとなると、
意見の違いをストレートに言うことをためらいがちである。

かなり変化してきているようでも、できれば対立を避けて状況を解決したいという、
和の文化と精神構造が心の奥底には残っているからだろう。

しかし、基本的に、私は「イエス」「ノー」をはっきり主張する方に与したい。

 「それは間違っているのではないでしょうか」
 「私はこうしたいのですが」…

職場の活性化、モラール・アップのためには、
部下として上司に反対意見を述べたり、提案したりすることもあっていいはずだ。

だが、上司に反対意見を述べたり自分の提案をしたりする場合でも、
基本的に守らなければならないルールというものがある。

「ひとつの事柄に対して、『反対』や『提案』も三度まで」
が鉄則である。

一度、二度までは大いに反対意見や自分の案を主張してもよい。

しかし、同じことを三度繰り返して自分の意見と異なる決定がなされた場合は、
即座にその決定に潔く従う姿勢を示すことが大切である。

加えて、自分の意見とは180度違った決定がなされた場合でも、
従うからにはそれがあたかも自分の意見・決定であるがごとく、
積極的にふるまうこともポイントだ。


これができる人間は、現実には100人中で1人か2人しかいないだろう。
そう言うお前はどうなのか?という反論も聞こえてきそうである

しかし、これができるか否かが人間の器量が一流か、二、三流なのかの分かれ目ともなる。

反対意見を三度主張して受け入れられなかったら自分の意見を撤回し、上司の意見・決定に従う。
その決定が自分の意見と100%違っていても、自分の意見・決定であると思い、
その決定、方向に積極的に取り組む。

この二つの原則が守られないと、組織の秩序が混乱し崩壊を招く。

「ものいわねば腹ふくる」とはいうものの、
黙って従うことも、会社という組織の中では求められる場面があるものだ。

第169回 『経営の生産性を高める』前のページ

第171回 『いやな人間に出会ったら…』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第186回 『リーダーは作れるか?』

  2. 第62回 『自己暗示』

  3. 第107回 『ノー!の返事にこそ、気配りを』

最新の経営コラム

  1. 相談7:含み損のある土地があるのですが、別会社で買うのがいいか、個人で買うのがいいか、どちらでしょうか?

  2. 第9回 注意しても部下が変わらないのはなぜか? ~原因は人ではなく仕組みにある~

  3. 第146回 地味ながら世のクラウド化の追い風を受けて高成長を遂げる サイバーリンクス

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. ビジネス見聞録

    講師インタビュー【増収・増益・増“元気”!数字を社長の武器にする経営】田中靖浩氏
  2. キーワード

    第58回 HEALBE GoBe3
  3. マネジメント

    人の心を取り込む術(18) 潔いNo.2の生き方(直江兼続)
  4. コミュニケーション

    第70回 手書き文字に自信がない人こそ、万年筆のススメ
  5. マネジメント

    50年前の「財界四天王の非常事態宣言」に見る企業の社会的責任・EGS・SDGs
keyboard_arrow_up