menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

経済・株式・資産

第48回「資産運用に重要な情報分析の視点」

会社と社長のための資産管理講座

 

20089月のリーマンショックから数えて丸4年。この間、世界同時不況、新興国経済の回復と先進国の停滞、東日本大震災、欧州金融危機、タイの大洪水被害、北朝鮮とイランの地政学的リスクなど、世界を揺るがす大事件が頻発した。その都度驚いて、右往左往では身がもたない。資産運用に係わる日頃の情報分析に関して、どのような視点が大切だろうか。

  1.マクロとミクロとトレンド、3つの視点を持つ

私たちは日頃、自分の資産や暮らしという「ミクロ(細部)」に最大の関心がある。それで当然だが、資産や暮らしは地域経済・日本経済・世界経済や社会と不離の関係にある。また、税制や社会保障制度等の枠組みにも影響される。このような個人の資産や暮らしに重大な影響を及ぼす「マクロ(大枠・広域)」に関心を持つことが重要だ。さらに見落としがちなのが、過去から現在までの傾向が今後も継続するか、という「トレンド(傾向)」分析だ。マクロとミクロとトレンドの3視点から物事を理解し分析すれば、資産運用の判断を大筋で間違えることは少ない。

  2.現在起きていることが将来も続くのか、中長期的視点を持つ

例えば、日本ではバブル崩壊以降デフレ経済が続いているが、景気後退期に入った欧州の物価上昇率は約3%、米国2%、中国4%、インド10%と世界ではインフレ傾向にある。また、超円高に対してドル安、ユーロ安が続くが、今後12年はどこまで円高か想像できなくても、世界の見識ある人で510年先もこの円高が継続すると見る人は先ずいない。日本の経済社会を取巻く、マクロやトレンドから導き出される中長期的視点に基づく予想に注目し、事件や出来事も一過性のものか、構造的変化を伴う中長期的トレンドか、を見分けることも大事である。

   3.世界の中心は西洋から東洋へ、歴史的転換点という視点を持つ

産業革命以来200年以上にわたって技術と情報を握り、富を独占してきた欧米から、中国・インドを含むアジアに世界経済の中心が移行しつつある。情報通信革命(インターネットの普及等)により、先進国と途上国の情報格差が解消され、今後は経済力が人口に比例し始め、人口減少中の先進国から人口増加国で若年層の多い新興国と途上国に、人もお金も向かうと見られている。

個人のライフプランでも、高齢期は「下山の哲学」に基づき、資産の上手な取崩しと整理が重要である。これと同様に、上り坂経済ではなく、明らかに「下り坂経済」にある我国の現実を直視した資産運用のため、情報分析力を養う必要があるだろう。

以上

第47回「新成長戦略3 先端産業分野(航空宇宙・ロボット・バイオ)」前のページ

第49回「配当利回りから見える株式投資の魅力」次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連記事

  1. 第81回「米金融緩和の出口は次の強気相場の入口か?」

  2. 第66回「老後の見直しを迫る年金財政の将来」

  3. 第49回「配当利回りから見える株式投資の魅力」

最新の経営コラム

  1. 第199話 中国車、先進国への輸出も急増

  2. 第九十二話 全社員でつくる信頼 アルミオーダー型材専門・関西金属製作所の挑戦

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2026年1月28日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 税務・会計

    第75回 インボイス制度点検その6 家賃支払いのインボイスの保存
  2. コミュニケーション

    第99回 「ドアではなく表示ライトを見る」
  3. 教養

    第140回『熟達論』(著:為末大)
  4. 社員教育・営業

    第17話 成長課題 管理職の部下育成術(17)
  5. 社員教育・営業

    第7話 成長課題 管理職の部下育成術(7)
keyboard_arrow_up