menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第132回 『人は見かけで判断する』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
スピーチでも何かの席での発表でもいい。
いったい、聞き手はスピーチや発表の内容を、どの程度聞いているのだろうか?
 
自分の発表に対して、他人が受ける感銘度や印象度に対する調査結果がある。
それによると、普通もっとも重要だと思われる「話の内容」については、
実際には、わずか7%しか評価の対象にならないという。
 
つまり、話の内容は7%しか印象に残らない、ということである。
 
結婚披露宴にしても会社設立周年パーティーにしても、私自身を含め、
スピーチの内容をあまり熱心に聞いていないことは承知していたが、
それにしても、話の内容のもつ重要性が1割にも満たないとは、驚きである。
 
では、何が印象として強く残るのか?
 
話し方、声の質、イントネーション、口調、訛りなど、
話し方に関する部分が、4割近い38%を占めるそうである。
 
そして、印象の半分以上、55%は全く話の内容とは関係のない部分が占めるそうだ。
 
たとえば、スーツの色や形、ネクタイの柄、体格、顔つき、身振り、手振り…等である。
人がいかに話し方や見かけによって他人を判断しているかがわかるだろう。
 
 
このことは、社内の上下関係においても同じである。
 
上司や部下といい関係をつくるためには、
話し方の演出やいい印象を与える外見が必要ということである。
 
 
ビジネスの世界では、プレゼンテーション能力が大いに問われてくる。
 
よく、内容さえよければ、プレゼンは下手でもいい・・・こんな主張をする人がいる。
だがそれは、誤りであるということだ。
 
もちろん、話の内容がどうでもいいとはいわない。
しかし、強調したいポイントがどこにあるのか、レジュメをはっきりさせ、
わかりやすいように図や表を使うことも、忘れてはいけないということである。
 
また、しゃべるときの姿勢を正しくして、声の大きさも適度に、
そして口調もはっきりさせる、といったこともポイントとなる。
 
最近は、相手の目を見ながらしゃべるのが苦手という人が増えているが、
眼をそらしてしゃべるようでは、なかなか信用されるものではない。
適度に相手の目を見てしゃべることも心がけたい。
 
 
いい印象を与える外見といえば、すぐに服装ということになるが、
TPOをわきまえ清潔であればそれでいいと思う。それよりも、表情に気を配りたい。
 
たとえば、笑顔の人と物調面の人では、笑顔の人の方が
あとで思い出しやすいことはいうまでもない。
つねに微笑みを浮かべ、大きめの声であいさつをする。
この二つを実行するだけで、周囲のあなたに対する評価は変わってくるはずだ。
 
ビジネスで部下をもつ身の者でも同じで、どんなコンディションのときにでも、
常に軽いスマイルをもってことに臨み、自分からあいさつする。
 
部下の信頼は高まるはずである。
 

第131回 『分散化のメリット』前のページ

第133回 『時間の穴』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第170回 『「反対」や「提案」も三度までが鉄則』

  2. 第159回 『上司を「教師」にしよう』

  3. 第146回 『視点を変えれば、No! からも話が始まる』

最新の経営コラム

  1. 相談7:含み損のある土地があるのですが、別会社で買うのがいいか、個人で買うのがいいか、どちらでしょうか?

  2. 第9回 注意しても部下が変わらないのはなぜか? ~原因は人ではなく仕組みにある~

  3. 第146回 地味ながら世のクラウド化の追い風を受けて高成長を遂げる サイバーリンクス

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 人間学・古典

    第27講 「言志四録その27」大いに書を読み耽る者有れば、これに教えて静坐して自...
  2. 社長業

    第45回 社長の「大きすぎる夢」に人はついてくる
  3. 経済・株式・資産

    第68回「利益にこだわる姿勢がむしろ時代にマッチし、低成長下でも着実に成長が可能...
  4. マネジメント

    第51回 特別対談:アースホールディングス取締役 山下誠司氏(第3回/全3回)
  5. 経済・株式・資産

    第65回 田舎では田舎のやり方を極める「ハローズ」
keyboard_arrow_up