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マネジメント

第59回 『プレゼン能力』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

“他人が求めているものを知る技能と、自分の考えを他の人々に伝える技能とは、
経営者にとって欠くことのできないものである”(P.F.ドラッカー)

このドラッカー博士の言葉を待つまでもなく、とくに後段の「他の人々に伝える技能」、
すなわちプレゼンテーション(プレゼ ン)能力は、リーダーに欠かすことのできない資質である。


世の中には、話の中身さえよければ問題ないとばかりに、プレゼンへの関心を持ち合わせていないリーダーも存在する。
第一、プレゼン能力については、口がうまい、ヘタといったように、生まれ持った才能によると思っている人も多い。

しかし、いうまでもなく、心掛けと訓練次第でプレゼン能力を高めていくことは可能である。

まず、自分の考えを伝えるべき相手の分析をしたい。“人を見て法を説く”ということである。
次には、目的を明確にすることがポイントで、そこまでいったら、今度は話の内容の組み立てに入る。
資料が必要であれば、チャートの字や表の大きさにも気を配る。
どんな反論、質問があるかを想定し、対策を練ることも忘れてはいけない。

以上のようなポイントに加えて、姿勢は正しく、声の大きさは適当か、口調はハッキリしていて、目は相手の目を
とらえているか (アメリカ人は、そらす人を信用しない)なども、機会があることにチェックしたり、アドバイスを
受けたりしながら、今さらと思わずに、一歩一歩勉強してい きたい。

必ずや、効果が期待できるはずである。


ところで、プレゼンの本来の意味は、「発表する」「説明する」である。
この説明と似たような言葉に「説得」があるが、両者の間には微妙な隔たりがある。

相手に理解してもらうのが説明であるのに対して、理解したうえで何らかの行動に移ってもらって、はじめて説得できたという
ことになる。商品について理解を深めてもらうのが説明とするならば、購入してもらうことが、説得できたということになろう。


ここで云うプレゼン能力とは、その説得力を含めてのことであることは論を待たない。
そして、説得力あるプレゼンをするためには、何といっても情熱が必要である。

情熱や熱意があるからプレゼンにも熱が入る。
熱が入るから準備も万全にしようとするし、話し方や表現にも細心の注意を払う。
万全な準備、ポイントが明確な説明、好感の持てる話し方がなされるから説得力も増す、と云うようにすべてがうまく循環する。

“説明しても納得させることは難しい”と嘆く前に、プレゼンへの関心を高めることが必要だ。



新 将命     

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