マーケテイングの基本はお客様の「ニーズ(要求)」「ウォンツ(欲望)」を売り物の商品に具現化することである。そして、商品化具現化した売り物を市場に 流すことである。そのお客様に市場の「ニーズ」「ウォンツ」がなかなかわからないから困ると皆さんおっしゃる。
しかし、考えてみれば客のニーズウオンツなるものはいつの時代も同じで「不足(たらない)」「不満(どうにかならんか)」「不便(あったらいい な)」を解消してくれる商品なり、サービスを浴しているのである。
だから私は、「過剰」なる物やサービスをセールスマンを採用して売り込みになど行くな、そうじゃなく市場や顧客のところへ行って、
「何が不足しているものはございませんか?」
「何かご不満な点はございませんか?」
「何かご不便な事はございませんか?」
と聞きに行けばいいと申し上げている。
今もこれからも市場では「不足」と「不満」と「不便」が渦巻いているのである。
只今で云うならばつい2年前まで12年間「働く人が余り、失業率も高かった」のである。この2年間で世の中様変わり、一気に人手不足が深刻にな りだした。
「平成17年卒の学卒の応募者水準が低下したなー」と平成16年には嘆いていた。
「18年卒の学卒の応募は極端に少なくなった。」
「19年度卒は取れなくなった」と今は嘆いている。
別に学卒だけでない、パート・アルバイト、中途採用全ての中小企業は悲鳴をあげだした。ちょっと景気が良くなると様変わりである。
18歳人口(毎年の高卒)22歳人口(毎年の大卒)は今後18年間、22年間は減り続けることは明白である。出生人口を見ていれば誰にでも分か ることである。
例えばこんな事があります。
「先生、わが社はコンビニエンスストアへ弁当を作って供給しているんですよ…」
「それは、いいご商売ですね。毎日注文が自動的にコンピューターに入ってきて、受注量だけ作ればいいのだから」
「まーまー文句は言えばキリがないのですが、しかし、このところ働く人が集まらなくなって困っているのですよ。注文はいくらでもあるのですが応 じきれないのです。何しろ24時間稼動、365日休み無しなんですから、人が集まらなくって…」
経営者にとって24時間、深夜も生産現場は稼動し、日曜も祝日もなく事業所は絶え間なく働くことに慣れているけれども、労働集約産業は人手がな くては仕事にならない、人手間のいる、細かい事の出来る人間でしか出来ないから、中小企業にもってこられているのである。
「人手が不足」する経済、経済環境になってきたのである。勝てる条件は不足している人手を充足しさえすれば勝てるのである。
「人手が不足するから」欠品する、配達が遅延する、商品が荒れる、ムダが出る、無理が生じるのである。
「だったら人手さえ充足したら」ライバルの同業他社の市場も奪うことが出来るのである。
ではどうしたら人手が集められるのか! 基本原則に立ちもどって考えればよいのである。
1.集める
2.定着させる
3.使い切る
4.人を使わない
この4つが原則である。
1.集める
処遇の改善する
集める部署を強化する
広告を強化する
女性、パート、外人化
障害者の活用
2.定着させる
トップ人材(取締役)による個別ミーテイング
個別対応
3.使い切る
あまっている処を削る
集中化
ムダを省く
4.人を使わない
機械化(省人化)
省力化
IT化