◆味百彩工房◆
|
日本でも、欧米のように生活にこだわったり、生活そのものを楽しむ人が増えてきた。 |
新しいライフスタイルが登場すれば、新しい市場が誕生する。
無添加にこだわるタレやドレッシングなどの製造メーカー、株式会社味百彩工房は、
タレやドレッシングやソースなどを手作りする人の増加に着目した。
彼女達、 あるいは彼らの腕前が上がれば、いずれは、手製のタレやドレッシングを
大切な人にプレゼントしたくなるはずだ。
また、友人・知人から分けて欲しいと頼まれることもあるだろう。
そこで、同社は、 客が考案したタレやドレッシングを
ギフト用に瓶詰めにするサービスをはじめた。
実は、同社は、一昨年の8月に誕生したばかりの会社だ。
母体は、食品メー カーや飲食店などに、OEMでタレやドレッシングを開発している
有限会社 ピー・アンド・エー食産研究所。
「最初は、無添加のタレなどを食品メーカーやレストランなどに提案するだけで
満足でしたが、次第に、季節の味、地域の味など、自分達のこだわりを存分に活かした
製品を自分達の名で作りたいと思うようになり、味百彩工房を立ち上げました」と
味百彩工房代表の原淳子さん。
原さんが自分達の商品を欲しくなったように、
客も、自分のこだわりの商品が欲しいのではないかと考えるようになり、
「家庭の味を再現した製品つくり」をはじめたわけだ。
客が、レシピと実際につくったタレやドレッシングを持っていけば、
同社のノウハウをつかって家庭の味を瓶詰めで再現してくれる。
試作品のチェックまで含めれば、発注してから、およそ一ヶ月くらいで完成する。
未開封の状態なら、賞味期限は原料にもよるが、だいたい常温で
半年から1年くらいもつそうだ。もちろん 添加物は一切入っていない。
また、希望すれば、自分のレシピが一味おいしくなるプロからのアドバイスも受けられる。
ロットは、1ダースから2ダースが中心。
大量注文は、製造を外注せざるを得ないので品質に責任をもてないとい理由で受けていない。
材料や本数にもよるが、1本200mlで、価格は300円から400円というのが平均。
これなら、誰でも気軽に頼めるだろう。
大々的な宣伝はせず、本社一階に設けた直営店舗に、簡単な張り紙をしただけだが、
近所の主婦を中心に、口コミで噂が広がりすぐに数十件の注文が入った。
リピーターも少なくない。
生活にこだわる人が増え、いろいろな分野で高い技術を持つ人が増えてきた。
彼らの技術やアイデアをプロが手だすけをして、きちんとした形にする。
同社のやり方は、いろいろな分野に応用できそうだ。
(カデナクリエイト/竹内三保子)
◆社長の繁盛トレンドデータ◆
株式会社味百彩工房
埼玉県さいたま市中央区本町東7丁目3番2号
TEL:048-853-2217
最寄り駅:JR東北本線 さいたま新都心
URL:http://www.p-a-food.co.jp/ajih