下の写真は、東京町田市の薬師池公園です。私の散歩コースのひとつです。
●秋らしく、木々が色づいています。
さて、最近のことですが、指導先の会社にお伺いすると、いつも顔を合わせている方が見あたらず、理由を伺うと「新型インフルエンザでお休み」ということが数回起きました。
ご本人がインフルエンザにかかったということもありますが、圧倒的に多いのが、ご家族の方がかかってその結果会社をお休みされているということです。
ある調査によると、必要な人数の30%の人が休んでしまうと、会社としての機能は失われるということです。そして、その状態が一週間続いたら!!…これはどこでも十分に起き得る事態です。
やはり、インフルエンザの流行は怖いな、と思います。ただでさえ厳しい状況にあるのに、社員の方々が会社に来ることができなくなってしまえば、さらに厳しいことが起きてしまいます。
そう考えると、ご家族も含めて、インフルエンザにかからない万全な対策を実行する必要があります。
しかし、テレビや新聞では、新型インフルエンザの流行に対して、インフルエンザワクチンやタミフルといった薬のことばかりが大きく報道されおり、対策に対する関心がそちらにばかり向いているように思われますが、この方面からの報道だけでは不十分だと思います。
ワクチンやタミフルはビールスが体に入ったとしての対策であり、その前にビールスが体に入らなければ、私たちはインフルエンザにはかからないわけです。
この点のアピールが、不十分なのではないかと思っています。ビールスが体内に入らないための一番の方策は手洗いとマスクです。
しかし、トイレで観察していると、手を洗わない人もいるし、たとえ洗ったとしても申し訳程度にチョンチョンと指先をぬらすだけの人がとても多いです。
あるいは混んだ電車の中で、マスクをしないでせきをしている人も、残念ながら多いのです。テレビや新聞は、この問題をもっと取り上げるべきだと考えます。
と偉そうに言っておりますが、実は私も、この「手洗い」と「マスク」というインフルエンザ対策の大切さに関して、少し前まで理解をしていなかったため、自分では手洗いも雑でしたし、マスクもほとんどしないでおりました。
しかし、今はちゃんとしています。 するべき理由が分ったからです。分らないでいたのは私一人だったかもしれませんが(非常によく起きる現象です)、念のため、お知らせいたします。私が分からなかったのは、次の二点です。
①恐ろしいインフルエンザビールスに対する一番の対策が、単純な「手洗い」とはどういうことか?もっと別のちゃんとしたことがあるのではないか。
②ビールスは電子顕微鏡でしか見えない小ささなのに、マスクが有効とはなぜか?
これら件に関して、友人の免疫学者に教えを乞いました。答は明快でした。
①ビールスは細胞でないため、自分で分裂できない。すなわち、一人(?)では種を維持できない。唯一、生き延びる方法は、人間や豚の体内の粘膜細胞にとり付いて、それと一緒に分裂して増えること。
そして、人間の体内に入る入り口は目、鼻、口、そして傷口。傷口からは難しいので、ビールスは目鼻口から入る。
私はいつも目をこするし、鼻や指も何気なく触りますから、手にビールスが付いていたら容易に体内に入れるわけです。
すなわち、手にビールスが付いていない状態であれば、かなり入らないということです。そして、入れなければビールスは死ぬというのだから、手洗いは根本対策だということです。
②ビールスそのものはマスクでは防げないほど小さい。ただし、ビールス自身には羽があるわけではなく自分では移動しない。
人の咳で、ツバと一緒に短時間飛んで移動する。だから、ツバをマスクで止めれば身体に入らない。咳をする人が、まずマスクをすることが大切。手でおさえるのでは、意味がほとんどない。咳をする人が身近にいる場合は、みんなマスクをするといい。
私はこのことを知ってからは、率先してちゃんとした手洗いをしています。必要性を理解したからです。
ご家族の皆さんを含めて、手洗いやマスクの大切さを理解して実行されれば、インフルエンザにかかる可能性は、かなり低くなると思います。そして、インフルエンザの流行も止められるのです。
でも、体内に入ったからといって、必ず発症するわけではありません。体力があれば打ち勝てます。
最近では「免疫力」という言葉もよく聞かれますね。免疫力を高めるいい方法を、ノーベル賞候補の村上和雄先生が発見しました。
「笑う」ことだそうです。厳しい時代だからといって、しかめっ面ばっかりで背中を丸めてではいけないよ、明るく楽しく笑いましょう! ということです。
これも大切ですね。今回は、緊急の提言をさせていただいたので、連続していた改善事例はお休みとしました。
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