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製造業

第178号 「Oイズム」を探そう

柿内幸夫─社長のための現場改善

 仕事で栃木県の足利に行った時に、日本で最古(奈良時代に創建という説もある)の学校といわれている「足利学校」に立ち寄りました。 

●門に「学校」と書いてあります。

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●厳しい時代を乗り切る手段の一つは「勉強」。 門の前で身が引き締まりました。

kaki178-2-2.jpg


 さて、先日、梱包資材でおなじみのプチプチを作っているK社において、製品の切断・梱包・出荷を担当しているOさんの作業を拝見しました。

 そして、「そうか、お客様のことを考えるというのはこういうことか」と教えられました。私が指導する立場であるはずでしたが、Oさんには一方的に教えられた気がします。

 理屈ではなく、目の前で実践してもらったからです。Oさんはご自分の仕事の結果でお客様が喜ぶ様子を思い浮かべながら、良いものができる仕事のやり方を決めています。

 しかし、だからといってコストをかけるのでなく、高い労働生産性を得られる合理的なレイアウトや作業方法などの仕事のやり方も考え、繰り返し練習して成果を出しておられます。

 百聞(ひゃくぶん)は一見にしかず。というわけで、Oさんに許可をいただいて、実際に作業をするところを彼の解説付きで撮影してまいりましたので、とにかくこの映像をご覧下さい。

http://www.jmca.net/web/a.cgi?258

 現在K社においては、Oさんの仕事に対する考え方と進め方とを“Oイズム”と名付けてみんなで勉強をして改善を実行し始めています。

 その結果、「お客様のことは考えていたつもりでいたけれど、Oさんと較べると不十分だった」と、多くの方が気付いて、更なる改善が始まっているとのことです。

 加えて、高い品質の実現にはシステムはもちろん大切ですが、やはり働く人の心構えが重要です。

 心構えなどというと具体的な対策が打ちづらく、ついつい一般的な議論で済ましてしまいがちですが、ここは具体的に踏み込むべき重要なポイントです。

 私は0さんという一人の方の仕事のやり方を、そのまま標準にして広げてみようというK社のアプローチは、非常に有効なのではないかと思います。

 これは改善の父とも言われているF.W.テーラー(1856-1915 「科学的管理法」の著者)が唱えたファーストクラスマン(第一級作業者)の思想そのものであると感じました。

 本物だということです。すべての会社に、0さんのような方はきっといらっしゃると思います。みんなで“Oイズム”を探してみてはいかがでしょうか。

kaki178-3.gif

copyright yukichi

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net 

 

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