つい最近まで新年のご挨拶をしていましたが、気が付くと1月も下旬となりました、もう完全にいつものペースです。
しかしながら、新年第一号でお話ししたとおり、私たちは目先のことだけで精一杯といった毎日を過ごすわけにはいきません。東京オリンピックの後に来る大きな変化にビクともしない体制づくりに、今から取り組む必要があるからです。
すなわち、昨年と同じ「いつものペース」ではいけないということです。
そこで、第一歩として、まずは身の回りの整理・整頓を見直してみたいと思います。
整理・整頓というと、その後に清掃・清潔・しつけとつながって5Sの話になるんだろうなと思われますよね。「5Sならば前からずっとやっているから大丈夫」という方は多いのですが、前からずっとやっているレベルの5Sを、レベルアップしようというのが今回の話です。
まず、世の中にある整理整頓に関する文献をAmazon で調べてみました。「整理整頓」と入れてみると、第一ページには24冊の本が表示されました。
著者がどういう人なのかを見てみると、『毎日がときめく片付けの魔法』でおなじみの「こんまりさん」こと近藤麻理恵さんを筆頭に女性の作者が10人。次いで男性の作者が9人で、その中には佐藤可士和さんや苫米地英人さんの名前もありました。
そして残りの5人(?)は、『トヨタの片付け』のQJTソリューションのような組織でした。
ここで思いつくことですが、女性は男性とはまた違った切り口で整理整頓を学んでおられるようです。
ある時、男女がほぼ同数の20人くらいの会合で講演したことがあり、その時に「断捨離」という言葉を知っておられるかと尋ねたのですが、女性は全員知っておられましたが、男性は半数以下でした。
女性の整理整頓に関する発想力は、男性管理職が思いもよらぬハッとする目線があったりするので、積極的に教えてもらいましょう。
このようなことから、もし今までの整理整頓が男性中心の活動であったら、ここで女性の参画を考えられてはいかがでしょう。それも活動に入ってもらうレベルでなく、リーダーシップを取ってもらってみませんか。これまでと全く違う整理整頓ができるかもしれないと思うのです。
そして、私がやったようにAmazon のサイトで「整理整頓」のページを開いてごらんになって、その中の気になる本を2~3冊買って読んでみるのもいいと思います。これまでに経験した整理整頓とは、一味違う切り口や意味が見つかることでしょう。
私たちは、ついつい、これまでの経験を中心にこれからのことを考えてしまいます。しかし、それはとても危険なことです。なぜなら、それではこれまでと大して変わらないことしかできないからです。
自分が何を知らないかということ、自分では絶対に分かりません。そこで、これまでやったことがないやり方を試してみたり、読んだことのない本を読んでみたりということで、大切なことを知らないまま戦いを挑むという、極めて危険な挑戦を避けることができます。
整理は要らないモノや使わないモノを捨てることです。年末の大掃除でかなりモノを捨てた方でも、今使うモノ以外のモノはまだあるでしょう。今使うモノしかないという職場になるまでは、まだ捨てたり、どけたりできると思ってください。
この項は次回に続きます。