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- 第32回 手書きは心に効く 自分の価値を高めるものに
朝晩はだいぶ涼しい風を感じるようになりました。
夏のつかれが体に出やすい頃、体調に変わりはありませんか。わたしはしっかり水分補給して、睡眠時間をたっぷりとるよう心がけています。
さて、当協会では、なかなか継続しがたい手書き術(ハガキや一筆箋を使った手書きのひと言)をだれでも実践可能なコンテンツにまとめ、企業研修等でお伝えしています。
生命保険や、住宅・不動産、車のような高額商品の営業マンやコンサルタントともなると、もう何年も前からお客様に継続してハガキを書いて送っているという凄腕の方も大勢いるようです。
そして、そうした方が口を揃えておっしゃるのが、「ハガキや一筆箋を使ったひと言メッセージは、相手との関係だけでなく、自分に効く」というものです。
ハガキを書くときには相手のことを想像します。
過去に交わした会話の内容や、仕事内容、趣味や家族構成など、意識せずとも頭の中に浮かんできます。
この「想像する」という時間が相手に対する「感謝」につながり、人との接し方や話す言葉、仕事に取り組む姿勢すべてに影響を与え、物事を好転させるというのです。
それで仕事が楽しくないはずがありません。オフィスの人間関係がよくならないはずがありません。
中には、「なんて書いたらいいかわからない」という悩みから書くことをためらう人もいるようですが、そういうしたときには「いつもありがとうございます」のひと言だけでいいのです。
大切なのは相手を想像して気持ちを込めて書くこと。想像して書くと、言葉はシンプルでも気持ちが伝わり、相手との心の距離が縮まります。
さらに、先ほどあげた凄腕の営業マンが言うことの中に、当協会の研修を受けてから、「なんて書くか?」という文章以上にレイアウトが肝心だと思うようになったという声があります。
わたしの場合、文章に対するこだわりよりレイアウトに対するこだわりのほうがはるかに強く、文章が定まらずに思い悩むことはあまりありませんが、レイアウトがしっくりこないがゆえにたった一通のハガキを何度も書き直すことは、わりと頻繁にあります。
なぜかというと、言葉(文章)がよく見えるかどうかは、レイアウトによって決まると考えるからです。
具体的には、以下のことを心がけています。
1. 大きな文字で元気よく書く
2. 文字をたくさん書き過ぎず、シンプルな言葉で伝える
3. 早めに改行して余白をたっぷりとる
4. 強調したい文字を大きく書く
5. 絵柄の上に文字がかからないように注意する
中でも大切なのが、余白です。
余白をたっぷりとると、多少イビツな文字でも読みやすく、見た目の印象が爽やかになります。
近い将来、AIが人間の代わりに仕事をやってくれる日が来るとしても、人間でなければできない仕事は必ず存在します。中でも「あなたでなければできない」と言われる仕事に就く人は、最高に幸せだと言えるのではないでしょうか。
その人ならではの個性や人柄が伝わる手書きのひと言は、まわりにその人の存在価値を知らしめる役割をも担います。
ぜひ御社の皆様にも、手書きのひと言をおすすめください。