こんにちは、いかがお過ごしですか。
壁掛けカレンダーの残り枚数が、また一枚、少なくなりました。
夏から秋へと季節がすすむ今の時季は気温の変化が特に大きいことから、食べ物も草木も鳥も、目に留まるものが日ごとに変わるようです。
季節のうつろいを感じとることで、身も心も豊かに過ごせる瞬間が増えるでしょう。
今回は「秋の旬」とそれらの言葉を用いた書き出しのフレーズをいくつかご紹介します。
読み方に注意して
二十四節気、七十二候
日本には春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の「気」という季節、七十二の「候」という季節があります。旧暦をもとに暮らしていた時代、人々はその時季ならではの楽しみや行事を「気」「候」として表現し、慣れ親しんできました。
〇二十四節気(にじゅうしせっき)
わたしは若い頃、これを「にじゅうよんせっき」と読み、恥ずかしい思いをしたことがあります。
二十四節気は一年を二十四等分したものですから、「立春」からはじまり、締めくくりの「大寒」まで、ひと月に二度、あります。
〇七十二候(しちじゅうにこう)
上記と同じく、「ななじゅうにこう」と読まないように気をつけて。
最初の候「東風凍を解く」からはじまり、「桜始めて開く」「蛙始めて鳴く」「きりぎりす戸に在り」など、その時季の出来事がそのまま名前になっているところが面白いですね。
一年を七十二等分したものですから、ひと月に六度(五日に一度)、あります。
〇二十四節気「秋分」9/23~10/7頃
昼夜の長さが同じになる頃のこと。9/23が秋分の日ですが、本来はこの日及びこの日から10月7日までが二十四節気の秋分とされています。秋の七草が咲き揃う頃でもあります。
〇二十四節気「寒露(かんろ)」10/8~10/22頃
露が冷たく感じられてくる頃のこと。秋もいよいよ本番、空気が澄み、夜風が肌に心地よく感じられます。菊の花が咲き、夜空には月が明るく輝きます。
〇二十四節気「霜降(そうこう)10/23~11/6頃
朝夕の気温が下がり、霜が降りる頃のこと。この時季になると草花の種類が減る代わりに、野山が色づきはじめます。
秋の訪れを感じる草花、食べ物
〇彼岸花(ひがんばな)
その名の通り、お彼岸の頃に真っ赤に咲き揃うのが彼岸花。曼殊沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれています。
この花の球根には猛毒があります。かつて土葬が一般的だった頃、野犬がご遺体を掘り起こさないよう、毒のあるこの花を墓地に植えたのだそうです。
〇金木犀(きんもくせい)
幼少の頃、近所のお宅に金木犀の木がありました。9月の終わりになると、オレンジ色の小花が甘い香りを漂わせていたことを、今もよく覚えています。
トイレの消臭元としても使われますね。
〇鯖(さば)
塩焼き、みそ煮、しめ鯖、刺身、鯖寿司…。秋鯖と呼ばれる通り、旬は秋から冬にかけて。鯖の脂は血液をさらさらにしてくれます。ほかの魚と比べ痛みやすいため、選ぶときには背中の柄がはっきりしている色味のよいものを選びましょう。
〇鰰(はたはた)
秋田の郷土料理に欠かせない魚が、はたはたです。白身には旨味があり、ぶりこと呼ばれるメスの卵にはコクがあり、口の中でプチプチとした食感が広がります。ぶりこを持ちはじめる10月が旬の魚です。
〇栗
栗の旬は9~10月。焼き栗、栗まんじゅう、モンブラン、マロングラッセなどありますが、一番のごちそうは栗ご飯ではないでしょうか。
栗は皮を剥くのが大変なので、作ってくれる人への感謝を込めていただきたいものです。
秋の訪れを感じる書き出しのフレーズ
・朝夕はずいぶんと涼しく感じられるようになりました
・さわやかな秋晴れが続きますね
・虫の音がにぎやかに聴こえてきます
・ススキが風に揺れる頃、変わりなくお過ごしですか
・金木犀の花が咲き出しました。秋ですね
・秋物のコートを羽織る頃となりました
・空が高く、いよいよ秋めいてきました
・大好きな栗ごはんの季節、秋の味覚を楽しみたいですね
・芸術の秋、読書の秋…、満喫されていますか
・近くの小学校から運動会の声が聞こえてきます
・今年初めて秋刀魚を食べました
・ここ数日、見事な夕焼けに見惚れています
・街路の銀杏が色づきはじめました
・菊の花の咲く頃の空を「菊晴れ」というそうです
・気持ちよく晴れた日は、それだけで幸せを感じます