(福岡県)
そんなフェイスブックのつながりから知り合った店を今日は紹介しよう。
私は以前とある学校で、フードコーディネーターの資格講座のカリキュラム編成や運営をお手伝いし、大成功に導いたことがある。
その講座で、築地場内で「倉田商店」という卸を営む倉田さんと知り合った。飲食店も運営する倉田さんとはもう長いつきありになる。その倉田さんとフェイスブックの友達にもなった。
また、細井さんのウォールで、取引先の飲食店がとてもおいしそうな料理を作っている店を発見した。その店が気になり、奥様とお友達になった。
その後、伊藤さんの友達が、何度か「酒菜いとう」の料理などを書き込みしており、「この店で食事したいなぁ」と思いがつのっていた。そんな矢先に偶然、福岡のダイニングから訪問指導の依頼が入った。
早速、フェイスブックで伊藤さんに予約のメッセージを入れた。
店は博多駅から車で10分くらいの西鉄高宮である。高宮駅は観光客は多分こないローカル駅。
「酒菜いとう」の外観は、ベタな居酒屋だ。しかし、凛としている。居ぬきの物件を使ったということだが、敷居をさげ、どこか気軽でいい。
店内に入ると居酒屋らしくカウンターがあり、若夫婦が店を切り盛りしている。カウンターの上には手書きのメニューとスタンド式のメニューがある。手書きメニューを見ると、居酒屋メニューがずらりとある。
しかし、どこかおかしい。なぜなら、となりの常連らしきおじさんがロゼワインを飲んでいるのだ。
奥様が「何か追加しましょうか?」と問うので、「洋食メニューが多いんですね、おすすめは何ですか?」
「当店の人気はアクアパッツァなんです。イサキがありますがいかがですか?」
次に福岡に来るのがいつかはわからないので、もちろん、「Yes, Please!」
よく話をすると、伊藤さんは北イタリアのへんで修業したイタリアンの料理人だそうだ。しかし、この地高宮で飲食店を成立させるには、イタリアンは難しいということで、入り口としてベタに居酒屋をやったとのこと。
料理がしっかりしていることは条件になるが、足元を固めて二次商圏に広げていく、小商圏のやりかたと感心した次第である。
ロゼワインが似合う、東京にもない素晴らしい居酒屋である。
フェイスブック恐るべし!
酒菜いとう
福岡県福岡市南区野間1-10-7 野間リッチハイツ 1F
電話 092-553-6566