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税務・会計

第61号 BS「格言」 其の十二

会社を守り抜くための緊急対策

其の十二

損益計算書は小学生でも読める

 

 損益計算書は誰でも読むことはできます。
 損益計算書は上から順に、売上、売上原価、売上総利益(粗利益)、販売費及び一般管理費、営業利益、営業外損益、経常利益、特別損益、税引前当期純利益・・・となっています。
 100円で買ったものを150円で売れば、100円が売上原価で150円が売上。そして差額の50円が売上総利益になります。小学生の算数でも出てきます。
 商品を販売するために、宣伝したり人を雇ったりすれば費用がかかりますが、それらは販売費及び一般管理費(簡単に言えば、営業費です)になり、売上総利益から営業費を差し引けば営業利益になります。
 
 このように、損益計算書は専門的な知識がなくても数字の意味が分からないことはそんなにありません。
 損益計算書で使用する勘定科目も、例えば、営業費で記載される項目として、給料、広告宣伝費、貸倒引当金繰入、減価償却費、消耗品費、支払保険料、支払地代などがありますが、貸倒引当金繰入、減価償却費以外は、何となく分かると思います。
 分かりにくいと思われます貸倒引当金繰入、減価償却費は、実は、バランスシートの話なのです。
 貸倒引当金繰入は、売上債権(受取手形や売掛金)のうち、回収不能分を費用として計上したものですし、減価償却費は、建物や車両などが時の経過や使用とともに価値が減少したものを費用として計上したものです。
 損益計算書で分かりにくいものは、結局は、バランスシートの理解が伴うものになります。それ以外は、特別、問題はありません。
 
 営業外収益には受取利息や有価証券売却益などがありますが、預金をしていれば少ない金額かもしれませんが、利息を受け取ることができます。それが受取利息です。
 株式を保有していますと、売却の際、利益を得ることがありますが、その利益が有価証券売却益になります。
 営業外費用には、支払利息、有価証券評価損などがあります。借り入れをしていれば、利息が発生しますので、その利息を支払利息として記載します。株式を保有していれば時下が下落することもありますが、その損失が有価証券評価損です。
 特別損益には、固定資産売却益や固定資産売却損がありますが、建物などの固定資産を売却した際、発生する損益を売却益などで記載します。
 
 しかし貸借対照表(本書ではバランスシートといいます)はそうは行きません。
 流動資産と固定資産の違いや、現金には何が入るのか、1年以上回収されていない売掛金がなぜ流動資産になるのか、売掛金と未収金の違いは何か、はたまた、資本金と資本準備金の区別や、準備金は金庫にお金があるのかないのか・・・
 バランスシートは、なかなか分からないことがたくさんあるものです。
 
 多くの経営者は、損益計算書はよくみますが、バランスシートはあまりみません。
 
 なぜでしょうか。
 理由は簡単です。日々の経営は、損益と資金が中心なので、どうしても先に損益計算書に意識が行ってしまうのです。だから自然とバランスシートが遠のいてしまうのです。
 決して、バランスシートを無視しているわけではないと思います。
 結果として、バランスシートを見なくなっているのが現状です。
 
 そのためでしょうか。
 「バランスシートが重要といわれても、そのバランスシートをどう見ていいのか分からない」という経営者が一番多いのです。
 また、「バランスシートはあまり変化しないが、損益は日々、変化する」ためどうしても損益に眼が行く経営者も多くいます。
 「損益は目標設定があり予算実績管理のため、どうしても損益重視になる」経営者もいるでしょう。
 実は、これら、バランスシートを見ない理由は、逆にバランスシートを見なければならない理由になるのです。
 このことは、また、あとでお話いたします。
 
 

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