12月12日、ついに小雪の降る長野県伊那谷で、塚越会長にお会いして、お話を伺った。創業以来、47年連続で増収増益を続けておられる、“かんてんパパ”でおなじみの伊那食品工業の代表である。
開口一番、経営者として大事なことは、人生の早い段階で先人・先哲に学び「経営の本来あるべき姿」を一日も早く掴むこと、と。事業の本来あるべき姿とは「永続」
そのためには、急成長を抑え、安定的に年輪を重ねるがごとく成長し続けること。
経営理念で固め、将来の経営ビジョンを描き、自社の進歩軸を見据え、時の流行やトレンドに惑わされることなく、自然体経営に徹することが大事であると情熱的に語っていただいた。
売上も利益も目的ではなく、安定成長の手段である。より良い世の中をつくる、そして、会社をとりまくすべての人々を幸せにする手段であると。
経営者の敵の一つに「スケジュールに追われる」ことも言っておられた。
趣味の写真の話を伺い、本社に併設されたホール、ギャラリーを案内いただき、現在、新築予定の茶室の構想も伺った。そして帰りに一言。「経営を楽しむ」ことこそ、事業家にとって大切であると。