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社長業

Vol.85 「社長にとって「死角」は、あってならない」

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 販売にとにかく強い社長、技術・機械が大好きな社長、また、金・財務に強い社長など、これまでの実務経験から、得意分野を持っているのは、社長として当たり前である。
 
 あなたの一番の強味はなんだろうか?
 
 創業社長のすごいところは、各々の今の実務に精通していなくても、原体験から、人事、販売、金、調達、製造… 一通り各業務の本質を押えている。
 故に、幹部からの報告や「できない理由」が上がってきた時、本能的に「おや?」と感じる力を持っている。
 
 これでは社長は誤魔化されない。
 
 社員は、納得がいかず実行しないケースもあれば、自分自身の保身のため、また悪意を持ってのウソの報告さえもする。
 一方、二代目や後継社長で得意分野以外で、この「おや?おかしいぞ・・・」と感じる力が弱いと現場のベテランリーダーから、ナメられてしまう。
 
 多くの場合、社長が新しい手法や業務改革を実行させようとするのだが、現場はなかなか慣れた仕事のやり方を変えようとはしないし、組織をあげてベテランが抵抗勢力になる。
 そして最後には、「これをやったら、ダメになりますよ」と社長を暗におどしたりする。
 
 対策は、とにかく、その分野に詳しい人に聞いたり、教えを乞い勉強して、本質をつかむことで、「死角」をなくすこと。
 
 また、報告を聞いたら自分で現場に足をはこんで社長自身の目と耳と手で直接に事実を確かめることである。
 
 自信や経験のない分野では、行きたくもないだろうが、そんなことは言ってられない。
 
 長い社長業の中では、最初は皆、知らないことばかりで、一つづつ一刻も早く「死角」をなくす努力をする方が得策だ。
 
 特に後継社長とっては、「死角」は致命傷になる可能性が高い。是非なくしておきたい。

 

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