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第30号 「負ける人 VS 負けない人」

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

年に私は5、6回日本に行く機会があります。そして日本に行くと必ず立ち寄る場所があります。
それは本屋さんです。

なぜ本屋かといいますと、本屋とはその国のタイムリーな風潮を短時間に学べる格好の場所だからです。

本屋でのベストセラーコーナーを見れば今現在、何か流行しているのか?
その国で何が求められ、どの様なニーズがあるのかが一瞬にして見る事ができます。

そこで気が付いた事なのですが数年前から"勝ち組の○○"や"負け組にならない為の○○"などと
頭に'勝ち、負け'の言葉が使われているタイトルが増えてきました。
内容についてはここでは触れませんが、一体何をもって勝ち、負けを判断しているのかが?が
非常に気になるところです。

我々はこの"勝ち、負け"についてしっかりとした自分のルールを持っているでしょうか?
そしてそのルールは自分の力となるルールでしょうか?それとも自分の足を引っ張るルールでしょうか?

多くの人が"拒絶"されたり"批判"されたり、あるいはある特定の場面で望んだ結果が得られなかったが故に
'負け'というルールを自分自身に適用しているようです。

この様な厳しいルールを自分に課している人は最終的には前向きな姿勢を持って挑戦する事がなくなります。
なぜなら誰もが'負け'たくないからです。

負けない1番確実な方法とは挑戦をしないことです。

しかし、この発想はやがて危険なものへと発展していきます。

ところで何をもって我々は'成功'とし何をもって'失敗'というルールを決めたのでしょうか?
おそらく自分で意識してルールを決めた記憶のある方はいないでしょう。
個々が持っているルールは昔、昔、自分の意志とは関係なく何らかの形で(多くは親、先生、友達)によって
インプットされたものです。

もちろん他人にインプットされたもの全てが悪いのではありませんが、もし、そのルールが自分に
プラスになっていないのであれば変えるべきでしょう。望んだ結果がでない=負けというルールから
たとえ自分の望んだ結果が出なくても何かを学ぶ=勝ち、というルールに変更するのです。

このルールを適用できれば自分に学ぶ姿勢がある限り絶対に負けはなくなります。
絶対に負けないと分かると脳は嬉しさのあまりもっとチャレンジしようとします。
ゆえに正しいルールを持っている人は絶対に負けないのです。

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