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健康

第90号 無欲の勝利の不思議

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

少し前の話になるのですが、日本女子プロゴルフのサントリーオープンにてカンスーヨン選手が3年ぶりの優勝を果たしました。

今、どのスポーツにおいても若返りの流れが起きていて、40歳のカンスーヨン選手の優勝は本当に素晴らしいものがあります。
 
ただ、彼女の優勝はそれだけではありません。
彼女は大会数週間前に韓国で交通事故(後方からの追突)にあってしまい、入院まで余儀なくされ翌週の試合も欠場しました。そのような最悪のコンディションの中でプレーしたのでした。 
体調がよくても何年も優勝から遠ざかっている人が交通事故に遭い、体調はもちろん、練習もままならない状態で、いつも以上の結果となったのでしょうか?

「無欲の勝利」という言葉がありますが、無欲だったからいつも以上の結果が出せたのでしょうか?
 
答えは、もちろん「No」です。
勝利に対する欲がなければ強くなれるのであれば、そんな簡単なことはありません。
 
では、スポーツなどでしばしば聞かれる奇跡のストーリーの要因はいったい何なんでしょうか? 

その答えとはしっかりと「欲」を持ちながらも、いつもの自分をやめることです。
 
どういうことでしょう? プロのみならず我々にはルーティーンというものがあります。
これは毎日、毎日繰り返している動作や思考です。 
 
毎日、同じ側のベットから起き上がり、同じ量の歯磨き粉を付け、同じ回数、同じ場所を磨き、同じ回数うがいをして…。これはアクション(行動)のルーティーンですが、実は思考も全く同じです。毎日同じように考え、感じ、色々な判断をしています。 
この流れを一言でいうならば「個性」となります。この個性とはあなたが、あなたである所以です。いつもと同じ自分を引きずって、いつも以上の結果を得ることはできません。つまり、いつも以上の結果を求めるのであれば、違う自分にならなければ違う自分、誰か違う人物にならなけれればならないということです。この原理をお分かり頂けますでしょうか?
 
そのような意味からすると今回のカンスーヨン選手は、全く自分のルーティーンをさせてもらえませんでした。事故に遭い普段の自分の行動、思考ともに自分のルーティーンをすることができなかったのです。 
 
勝利への欲はもちろんあったと思いますが、ルーティーンが崩されたしまった故にいつもの自分になれなかったのです。
 
結果、思いもよらない勝利、これが奇跡的な勝利となったのです。なかなか物事が思い通りに進まない時、思い切ってルーティーンを変えることはとても大事なことです。但し、これは「行動」と「思考」の両方が一緒でなければなりません。違う自分になれると、新しい可能性を見出すのです!!
 
 

 

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