menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

健康

第93号 意に反した人を応援する!

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

11月9日にアメリカ合衆国の大統領選挙が行われました。 

結果は皆さんのご存知の通り、大方の予想を反してドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破りに選挙に勝利しました。
 
ここでは選挙の細かいことや戦略的なことを除いて実際に多くのアメリカ人はどう感じているのか?現地からの声としてご紹介しましょう。
 
まず絶対的にこの選挙について押さえておかなければならないポイントは、アメリカ人全員が自分達も選挙に参加しているという意識を持っています。
 
これは極端な話、選挙権を持っていない子供たちでさえ感じていることなのです。
理由は日本ではびっくりするかもしれませんが、多くの小学校で選挙のディベート(討論)を見せられ勉強させれるのです。
そしてクリントン氏が何を訴え、トランプ氏も何を訴えて、それに対して子供達は自分の意見を求められるのです。ですから投票権がないにしても選挙に参加している意識があるのです。
 
この様なことからも幼い頃から自分の意見を言う習慣があるので、全員が全員の意見を持っています。
さて、ここカリフォルニアではクリントン氏が勝利をし、また私の周りでもクリントン氏に投票した人が多いのですが、彼らにとって残念な結果をもって、興味深ったのは多くの人が「この結果を受け入れる」と語っていたことでした。
 
どういうことでしょうか?
 
それは自分の意に反した結果が出たとしても、その人が選ばれた以上はその人を100%応援する!という意味なのです。
 
つまり自分はその人のことを全然好きでないし、政策も全く同意できないが結果、民主的に選ばれた以上はその意見に従うだけでなく応援する、という意味なのです。
一部では選挙のやり直しを訴えている声もあります。
ただこの行為は何もせずに自分の意に反しているものは受け入れないのとは全く違ったものです。
 
自分が全く支持できず、意見も全く同意できない人を応援するのです。 
この感覚は日本ではなかなか理解しづらいかもしれません。
しかし、ここアメリカではこれだけ多くの移民の集合体である以上、自分の意にかなわないことなど日常茶飯事なのです。
“自分が理解できて、好感を持てる相手のみと上手くやっていきたい“などと言っていたらほとんどの人がその対象から外れてしまうのです。
 
この様な感覚、日本国内の会社でも世代の違い、またはアメリカのように移民の数が増えていく以上、少しずつ受け入れていかなければならない感覚であります。 
 
自分の意見と全く違うものを100%支持する、という感覚を受け入れる時、今までとは違った思考回路が機能し始め、新しい可能性が見えてくるのです。
 
ちよっと違った感覚、今までの自分と違った感覚で色々なものを見てみましょう!
 
 
 

 

第92号 なぜホームゲームは有利になるのか?前のページ

第94号 「楽しい」がうまくいく理由次のページ

関連セミナー・商品

  1. 成功から学ぶ「メンタル強化プログラム」

    音声・映像

    成功から学ぶ「メンタル強化プログラム」

  2. 松本進の「海外で一人立ちし、天職に出逢う」

    音声・映像

    松本進の「海外で一人立ちし、天職に出逢う」

  3. 最高の決断トレーニングCD版・ダウンロード版

    音声・映像

    最高の決断トレーニングCD版・ダウンロード版

関連記事

  1. 第18号 「何が欲しい VS しなければならない」

  2. 第37号 「何をしたい?にフォーカス」

  3. 第80号錦織選手が変えた日本人の「Belief System 」 

最新の経営コラム

  1. 【昭和の大経営者】ソニー創業者・井深大の肉声

  2. 「生成AIを経営にどう活かすか」池田朋弘氏

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第二十五話 社長の願望・目的で決める。 人材育成もここから入る
  2. マネジメント

    第95回 4倍強い会社をつくるリーダーシップ(特別対談:第3回)
  3. 採用・法律

    第103回 「賃金のデジタル払い」
  4. 戦略・戦術

    第102話 「期末決算準備は」
  5. 製造業

    第258号 営業部門と製造部門が一体となる「全社的5S」K社の事例
keyboard_arrow_up