■東京スカイツリー
東京スカイツリータウンは、開業初日の売り上げが3億2,800万円(展望台5,200万円、商業施設2億7,600万円)、来場者は、初の日曜日の5月27日に29万2,000人、開業後1週間で164万3,000人となり、想定の1.5倍というが発表あった。
スカイツリータウンには、修学旅行から中高年の方々まで幅広い年齢層の人が訪れて混雑していて、いろいろな所に行列ができているが、5階のすみだ水族館と7階のプラネタリウム「天空」の中に入れば、ゆったりとした空気に浸れる(入場に行列する場合はある)。
■すみだ水族館
東京スカイツリーと同時にオープンした「すみだ水族館」は、展示を見せるだけではなく、普通はバックヤードで行う餌やりなどを見せたり、クラゲ展示コーナーにあるラボで、飼育員の人に直接いろいろなことを質問したりできるところが特徴で、私もクラゲやオットセイのことをいろいろと教えてもらった。
また、入ってすぐにある幅7mの石と流木と水草で美しい自然の景観と地球の生態系をあらわした水草レイアウト水槽や、ペンギン、オットセイの生態を、アイスクリームやジュースを飲みながらベンチに座ってゆっくり見られる、国内最大級の水量約350tの大きなゆりかご型のプールなどもあり、ゆっくりできる作りとなっている。
大きな施設ではないが、通常の入場料2,000円の2回分の4,000円で年間パスポートが購入できるので、時々精神を休めに行くのもよさそうだ。
昨年から全国に、広島「宮島水族館」、池袋「サンシャイン水族館」リニューアル、「姫路水族館」、「沼津港深海水族館」、「京都水族館」、北海道北見「おんねゆ温泉 山の水族館」(7月オープン予定)と、水族館が続々とオープンしているため、今後は競争も激しくなりそうだが、「コミュニケーション」を売りにしたすみだ水族館の試みは参考になる。
■プラネタリウム「天空」
プラネタリウムでは、400年前の江戸時代の星空を再現した映像が上映されているが、CGによる江戸時代の町並みや、地球から約400光年離れた「すばる」や、銀河系(天の川銀河)」の外からの眺めも楽しめるし、江戸時代の星占い「二十八宿」や、当時の天文学者である渋川春海が作った日本独自の星座なども紹介されているので勉強にもなる。
■スカイツリー効果
国土交通省が発表した、全国主要都市の4月1日時点の地価動向報告によると、調査対象150地区のうち、地価の上昇・横ばい地点が計102地区と全体の68%と1月1日時点の57%を上回り、2008年秋のリーマン・ショック以降の下落基調から底打ちに向けた動きが出ている。
中でも「とうきょうスカイツリー駅周辺」は3%以上と上昇率が最も大きく、「渋谷ヒカリエ」がオープンした「渋谷」(東京都渋谷区)も4年ぶりに上昇に転じるなど、この春できた話題の施設は地価にも好影響を及ぼしている。
======== DATA =========
●すみだ水族館
http://www.sumida-aquarium.com/
所在地:東京都墨田区押上1-1-2
東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
料金:大人2,000円
営業時間:9:00~21:00
プラネタリウム「天空」
http://www.planetarium.konicaminolta.jp/tenku/
東京スカイツリータウン・ソラマチ7F
料金:大人1,000円
上映:11:00の回~21:00の回