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第3回 旅かえる

社長のメシの種 4.0

 日本語版しかないスマートフォン・アプリが中国で大ヒットしている。
 「ねこあつめ」というスマホアプリで有名なヒットポイントが、昨年12月に配信を開始した「旅かえる」(中国語では「旅行青蛙(リュイシンチンワー)」)は、3,500万ダウンロード(2/18まで)中、国別では日本は1%なのに対して中国が95%で、アップルの中国版アップストア無料ゲームランキングで1月中旬から1位を続けているという。
 
 また、1月のゲーム内課金を見ると、日本が10万ドル(1,100万円)に対して中国は200万ドル(2億2,000万円)となっている。
 
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 このアプリは家に住むカエルに名前をつけ、お守り、お弁当など旅の支度を手伝い、ゲーム内通貨となる庭のクローバーを摘むぐらいしかできることはないという「放置型ゲーム」のため、ユーザーの作業は毎日2〜3分で終わってしまう。
 加えて、カエルは家を出て日本各地に旅に出てしまい、何日か帰ってこないこともあるため、旅の時は絵葉書やお土産などを楽しみに待つしかない。
 
 しかし、中国ではそこがヒットの要因とされており、1990年代以降に生まれた忙しい世代が、
 
  ・故郷に残って子どもからの連絡を待っている親の気持ちが分かるようになる
  ・女子の母性愛を刺激する
  ・結婚を避ける若者が子育ての代わりに仮想のカエルを飼う
  ・中国のゲームは勝敗を争う内容が多く女性向けが少ない
 
 などのヒット分析がされている。
 
 中国内では既に海賊版も出回っているため、ヒットポイントでは中国語版も検討しているという。
 
■インバウンド
 このゲームアプリは、「旅そのものを題材にしたゲームが少ない」と、旅好きの上村真裕子氏が発案したものだが、インバウンド消費にも影響を与えて始めている。
 
 「旅かえる」の画面には、絵葉書やお土産で日本各地の観光地や名産品が登場するため、日本旅行の目的地をこれで決める人も増える可能性がある。
 既に旅行予約サイト携程(シートリップ)によると、ゲームに多く登場する名古屋(開発したヒットポイントの本社がある)の1月の検索回数は前月比で倍増しており、「旅行青蛙別府温泉」と名付けた商品も売り出したという。
 
 また、このアプリのユーザーは80%程度が女性とみられており、中国での女性をターゲットにしたゲームにも注目が集まっている。
 
 
 
 
 
 
 
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