スマホの機能が進化し、ネット回線速度が速くなったことで、簡単に動画が見られる時代となった。YouTubeに動画を投稿して、再生回数に応じた広告報酬が得られるユーチューバーは、日本においても一つの職業として認知されるようになり、動画広告もすっかり市民権を得ている。
今まで、ウェブでも「文字と写真で売る」ことが主流だったが、忙しい現代においては、スマホの普及により”時間を細切れに使う”生活スタイルが加速して、情報を効率よく凝縮できる動画へとシフトしており、国内の動画広告市場は、右肩上がりに成長中である。
それに伴い、テレビCMとウェブの動画広告もボーダレス化している。ウェブでの成果を確認して、テレビCMや店舗放映への転用を行う企業も出てきており、商品やサービスの機能・特性をじっくり訴えることができるウェブ動画の利点や、飽きさせずに最後まで見てもらうためのノウハウも、CM制作に移植されるようになってきた。
このように動画広告市場が急速に拡大している要因の一つは、バナー広告やリスティング広告よりクリック率が高く、動画を見た人はコンバージョンしやすいということである。事例を上げると、
【広告の認知】では、[バナー広告8.9%]<[動画広告14.9%]
【CTA(コール トゥ アクション:行動喚起)】では、[バナー広告17%]<[リスティング広告19%]<[動画広告22%]
【CVR(コンバージョン率:成約率)】では、 [バナー広告4%]<[リスティング広告4%]<[動画広告9%]
など、関連企業が調査した様々なテスト結果が明らかになっている。
このような数字で動画広告の優位性が実証されていることから、実際にファッションやレジャー、教育など、多様な業界の商品やサービスにおいて、動画広告が積極的に活用されている。スマホの保有率がPC を抜き、スマホ全盛の時代に突入した今、いかに動画を使うかが、通販事業を成長させる鍵になってくる。