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- 東川鷹年の「中小企業の人育て」
- 第11話 「目標必達! 根拠なき決意をせよ!」
「目標は今よりも高い位置にあるから目標なんや!今、その根拠(出来る条件)が見えないのは当たり前や!」
全社の目標を各部の目標→各課の目標→各人の目標へとブレークダウン(掘り下げ)をしていく際に、“出来る根拠”が見えないから、躊躇(ちゅうちょ)したり、始める前から出来ない理由を言おうとしたり、低い目標を設定しようとしたりした時によく言われた言葉である。
「環境のせいにするのは、誰でも出来る。しかし君の目標は君のもんや。それを必達させる方法は君にしかわからん。この一年間、走りながら考え ろ!そのためにも何が何でも達成するんだ!との“決意”が重要なんや!ええか、“根拠なき決意”をせぇ。中途半端やったら愚痴が出る。いい加減やったら言 い訳が出る。しかし、一生懸命本気でやたら智恵が出る。」
また、こうも言われた。
「出来ない理由は誰でも考えられる。人のせいや環境のせいにしたら誰でも出来るやろ。しかしそれでは良くはならん。環境変化に流されるだけや。 出来る方法をとにかく考えよ!必ずある。絶対にある。」とまでも言われた。
実際にその通りである。それを実現させるために、私は社員一人ひとりが年間の目標をさらに月間→週間の目標へとブレークダウン(掘り下げ)を行い、さらに日時の行動計画へと落とし込み、すべての行動に対して“出すべき結果”を明確にする仕組みをつくろうと考えた。
それは、上手くいかない結果が出たのは、人のせいや回りのせいにせず、『自らの取った(取らなかった)行動に上手くいかない原因がある』との原 則をまずもつことだ。
そして、その上手くいかない原因行動を自ら探り出し、自ら改めて「次、こうしよう!」と“次なる手立て”を自ら考えて次の行動に活かすという、 マネジメントサイクルを全社員がそれぞれに回せる仕組みとなる。
結果、“出来ない理由”を“出来る方法”に転換させる社員の育成のための目標管理の仕組み(目標管理チャレンジシステムと名称)が完成したので ある。
今、全国で不況という環境変化の亡霊に取り付かれているが、この目標管理チャレンジシステムに取り組んでいる企業は少なからず元気にやってい る。嬉しい限りだ!!