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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.153 年末年始の過ごし方「無所属の時間」
明けましておめでとうございます。
我々は4日が仕事始めで、今日は早速、名古屋~大阪と出張で来ています。本年もよろしくお願いいたします。
ご商売によって、年末年始のあわただしさや休日の設定は、まちまちでしょうが、一年に一回は「中~長期の我社」を、じっくり考える時間をとっておられることと思います。
皆さんは、この正月どのように過ごされましたか?
昨年末、お歳暮商戦も終わり、最終週の2日間、M社長と2人で、ミニ合宿のような時間をもった。今後3~5年のうちに今の年商を3倍~4倍に拡大する、かなり野心的な計画の実現可能性の検討をするためである。
通常であればお気づきの通り「増加運転資金」と「設備」「経費」の増大で資金不足に悩まされるのが常である。そこを回避するためのビジネスモデルの工夫 と借入金を増やさずに、むしろ返済しながら売上を伸ばしていこうという都合のいい戦略実行プランづくりである。
さすがに、途中では3,4億の資金不足を予想したが、計算してみると、手持ちの資金で何とか走り抜け出来る道筋が見えてきた。2日目の夕方5時過ぎだったと記憶しているが、M社長と二人、急に元気になって打ち上げで飲みに出かけた。
あとは精度を上げてアクションプランを作り、粛々と実行することである。リスクもかなり織り込み済みなので、5年後が楽しみである。
別のD社長と常務との打ち合わせは、2011年4月に社長を交替することの連絡とリレー期間の新社長のフォローの依頼である。新年早々に3人で再度ミーティングを持ち、今後の進め方を決めていく。
また九州のS社長からは4日に電話をいただいた。一人でホテルに宿泊し、「じっくり我社の将来を考え、経営に対する姿勢を見つめ直しているところだ」と。
昨年10月に、弊会出版局から「執念の経営」という書籍を発刊していたので、S社長も12月に入手し、暮はバタバタで読めなかったから、「正月の一人合宿」のお供に、その本を持っていったので、「参考になったと」ありがたい礼電であった。
会計年度の区切りも大切であるが、やはり年替わり、年末年始は特別なのだろう。やはり多くの社長が人生や長期の会社の方向性を考える時期である。
日頃あまり家庭にいないから、正月くらい・・・と考えるのが当たり前だが、TVを見ても、悪ふざけのお笑いばかりだったり、出かければ渋滞で大変な目にあう。
社長にとっての「無所属の時間」「目を意識を、未来に飛ばす時間」を持つには一番いい時期であると思う。
経営環境が中小企業にとっては決して楽観を許さない時期だけに、長期計画が大事になってくる。良いシナリオも悪いシナリオもシュミレーションすることが大切であるし、自分の盲点をいやらしく突いてくる人も必要である。
9日~10日も連休がある。業界の新年会も大切だが、「自分一人の時間」をしっかり取って2011年に備えてもらいたい。