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社長業

Vol.95 経営理念を共有化させる知恵

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

 3月にはいって、事業発展計画書の発表会、経営方針発表の会に出席することが多くなった。
 
 社長の皆さんにぜひお願いしたいことは、「会社として一番大切にする価値観」を、全社員が共有できるように、年間を通して、あらゆる方法で浸透させて欲しい。
 
 言葉では経営理念であるが、60代から10代までバラバラの社員に、理念を何回話して聞かせても朝礼で復唱させても、行動にはなかなか結びつかないし、足並みもそろわない。
 
 最も効果的なのは社長と社員が体験をともにし、どう感じたか、どう思ったか、自社だったらどう行動すべきか熱く語り合い直接対話を繰り返すことである。しかし社員数も増え現実は無理である。
 
 そんな時、脳力開発センターの田中典生社長から「価値観の共有化」の実践的な手法を、なんとか編み出したよ、と電話が入ってきた。
 
 社長自身が感銘を受けた企業紹介VTRやDVDを社員皆で見て、企業の姿勢や行動の裏づけになるモノの見方、考え方を全員で討議し自社ではどう実行するのか、考えさせ続けて価値観の共有化を計るという手法で、各社で効果を出し始めている。
 目と手を使い考え、言葉でしゃべり、身体を動かしてみて五感をフルに活用して理念を実行するので、社員に浸透する効果が大きい。
 
 多くの場合、やっていることをそのまま取り入れて定着できずに現場を混乱させている。
 
 企業文化や社風、会社の歴史が違うので、経営の本質にまで一度戻らないとなかなか自社の企業文化に取り入れることは難しいが、慣れてしまえばこれは武器になる。
 
 今、田中先生となんとか6月ころには公開講座で紹介できるようプログラム作りを進めている。お楽しみに。
 
 経営理念の共有化は、創業経営者であれば社長の存在自体が理念の具現者であるので気にしていないかもしれないが、後継社長にとっては極めて重要な実務となる。

 

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