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社長業

Vol.43 「先送り」こそ最悪の戦略着手

作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)

多店舗展開をしている業種では、どうしてもスクラップ(閉店)をしながら、ビルド(新規出店)をしないと確実な成長は望めない。
 
先週末、仙台を中心に6つの業態で多店展開している社長・専務にお会いしたが、同社も全く同様な状況にあった。特に1つの業態は古く、競争力がなくなっており、撤退こそ最重要な戦略の一つであった。
 
しかしながら、小さな同店でも閉めるとなると、1000万以上のカネが実際にはかかってしまい、担当者任せでは、
  1.自分自身が手がけた店は心情的になかなか閉められない
  2.社員の人にとっては、思った以上にカネがかかるので、
    ビビッてしまいなかなか閉められない
大きな2つの理由で、スクラップが進んでおらず、赤字額が徐々に膨らんでいた。
 
大ナタを振るったり、思い切って店を閉めたり、撤退したり・・・この決断と実行こそ
社長の仕事である。
 
「先送り」が最悪の着手であることを決して忘れてはならない。

 

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