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マネジメント

第172回 『あなたを重要だと思っていますよ…』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

ビジネス人生は、誰の下につくかによって大きく左右される。
良くも悪くも、その八割は上司がカギを握っているといっていいだろう。

もっとも、上司を自分で選ぶことはかなわない。
それだけに、できるならいい上司、
尊敬できる上司の下で働きたいと人事異動に一喜一憂する、
それがビジネスマンだ、という言い方もできる。


その上司について、ビジネスマンの半数近くはウマが合わないと感じている。
との調査結果がある。

そして、いくら時代が変わろうと、
この割合が高くなることはあっても、低くなることはないはずだ。

「ウマ」の合わない上司といかに「ウマ」く付き合うか…。

ビジネスマンの大きなテーマだが、
ウマの合わない上司に対応する方法としては、次の三つが考えられる。

(1)徹底的に逆らって、他の部署に異動されるようにする
(2)まがりなりにも上司なのだから、どこかに利点を見つける
(3)三年間じっと我慢する


(1)についていえば、
どんなにウマが合わなくても、陰口を含めて一年間は上司批判を避けた方が賢明だ。
上司にくってかかったところで、
マイナス評価されてボーナスで差をつけられるのがオチである。

よしんば他の部署に異動できたり、転勤できたりしても、
いつまたその上司が自分のとならないとも限らない。

あるプロ野球選手は、同じ監督に二度クビを切られた。
まず、ある球団で一回。二回目は違う球団で。

選手が心機一転、新しい球団に活躍の場を求めていたところ、
あとを追うようにしてその監督がそこに移ってきたからだ。

ということは、いやな上司の下で働くことになったら、
(2)の、まがりなりにも上司なのだから、どこかに利点を見つけるか、
(3)の、三年間じっと我慢する、を選ぶのがまずは穏当だということになる。


私の友人に、人間関係の名人がいる。

ある時その秘訣を尋ねたら、
「あなたを重要だと思っているんですよ」というメッセージを、
さりげなく伝えるのがコツだと教えてくれた。

そして具体的には、どんな人に対しても、次の四つを実践しているということであった。

・どんな相手にもていねいに接する
・相手を心からほめる
・感謝する
・スマイルを絶やさない

なるほどこれなら、「あなたを重要だと思っていますよ」と伝わるはずで、
上司にしても、マイナスのイメージは抱かないはずだ。

そのうちに、上司の利点が見えてくるかもしれない。

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