前回の前編では、ヘッドセットのメリットや製品選びに役立つ基礎知識をご紹介しました。今回は、後編として、ユーザーの用途やシチュエーション毎に適したお勧めの製品をご紹介します。
■移動中、音楽も最大限に楽しみたい
飛行機や列車などの乗り物では騒音が付きもの。音楽を楽しむには、耳穴にしっかりと挿入する事で周囲の騒音を遮断してくれ、静かなリスニング環境が得られる「カナル型」から選ぶと良いでしょう。
特にクラシックやジャズなどを高品位に鑑賞したいなら、音質に配慮した「バランスドアーマチュアドライバー」を採用した製品がお勧めです。「バランスドアーマチュアドライバー」とは、補聴器にも使われる発音部品で、繊細な音の表現に長けています。
お勧め製品: ソニー XBA-4IP (実売価格:22,000円前後)
お勧めポイント:ソニーがヘッドホン用に独自開発したバランスドアーマチュアドライバーを4基搭載し、豊かな低域音と繊細な高域音を両立。マイクを内蔵し、iPhoneと組み合わせてハンズフリー通話や、各種コントロール(通話の開始/終了、音量、音楽の再生/停止およびスキップ)が可能。ワイヤードタイプでヘッドホン部に電池や充電が要らず、安定した高音質が得られる。
■ビジネスシーンに相応しい
ヘッドホンタイプのヘッドセットは、音楽を聴いているように見えるので、ビジネスシーンで違和感を覚えるかもしれません。そんな時は、片耳にだけ装着する通話専用タイプがお勧めです。小型で目立たないデザインの製品が多く、オフィスで、店舗で、歩行中や運転中など、あらゆるビジネスシーンに適します。
お勧め製品①: ボーズ Bluetooth headset Series 2 (ボーズオンラインストア:17,220円)
お勧めポイント:BOSE独自の音響技術により、騒音下でも話し声が相手にクリアに届く。片耳タイプの通話用ながら、音楽も聴取も可能。ワイヤレスでケーブルが邪魔にならず、コンパクトでシックなデザインは目だたずビジネスシーンにも最適。「マルチポイント機能」で、仕事用/個人用や、携帯電話/スマートフォンなどの2台持ちにも対応できる。
お勧め製品②: ゼンハイザー EZX 60 (実売価格:7,000円前後)
ゼンハイザー独自のデジタルノイズキャンセル&エコーキャンセルにより、騒音下でも明瞭な通話ができる。12gと軽量ながら、最大300時間の待ち受けと7.5時間の通話が可能。通話に必要な性能を確保しつつ、機能をシンプルにする事で、手軽な価格を実現。
■エクササイズ中も通話や音楽を
エクササイズ中に携帯電話やスマホを身に付けられないケースでは、Bluetoothによる無線接続タイプが重宝です。加えて、運動中は激しい動きにでもズレない装着性、汗などの水分にも耐えられる防水性などの機能が有用です。
お勧め製品: Jabra Jabra SPORT (実売価格:7,000円前後)
お勧めポイント:エクササイズ用途に開発された軽量な耳かけタイプ。Bluetooth対応マイク内蔵で、ワイヤレスで通話や音楽の聴取が可能。ミリタリーグレードの防滴、防塵、耐衝撃性能を備え、過酷な条件下でも使用できる。FMラジオ機能を内蔵し、本機のみでラジオの聴取も可能。
■まとめ
iPhoneに付属のヘッドホンもヘッドセットの役割を果たしますが、今回ご紹介したようなシーンでは、機能面、あるいは音質面で適さないケースも多いはずです。用途に適したヘッドセットを見つけてスマートフォンを200%活用し、普段の生活やビジネスをより快適することで、生産性の向上にもお役立てください。