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15軒目 「フォーマットを越えた店作りの居酒屋」

大久保一彦の“流行る”お店の仕組みづくり

「七輪酒家Q」(長野県・松本市)
 

 長野県松本市。ここに風変わりなオーナーがいる。名前は原哲也。昼間は福祉関係の仕事をする傍ら、夜は居酒屋を経営する。
 
 そして、ここのオーナー、あの楽コーポレーション宇野隆史氏の門下生でもある。門下生と言っても、最短の一週間で修行を終えた、異例中の異例 の門下生だ。
 
 成熟した環境下、最近の居酒屋は業態だのものだのにフォーカスすることが多い。絞込み、ウリを作る。商品に解決の糸口を多くの店が求め る。
 
「でもちょっと待ってくれ」
 
 居酒屋の売上が悪いのは、成長の続いた時の、ビギナーの取り込めるきれいでコンセプトのある店作りにみんなの目が行きすぎていることが大きい んじゃないか!居酒屋の原点を忘れているんじゃないか!
 
 そんな忘れがちの大切な何かをこの店のオーナー原さんは思い出させてくれる。
 
 「居酒屋はお客さんに元気を与える場であり、決しておしゃれな店であったり、うまいものをだすだけであったりすることが使命ではな い」
 
 地方都市にはきれいなチェーンの進出が相次いでいるが、形だけの店は、いずれ飽きる。フォーマットというのはそういうものだ。
 
 フォーマットを超えた時に店は流行り続ける。
 

 最後にこの店の紹介しておこう。
 
 この店は七輪焼きを主体とした居酒屋だ。店の外観は何屋だろうという印象で、テーブルや椅子には赤いドラム缶を使用。
 
shikumi15_01.jpg
 
 なんとも印象的だ。そして、何よりもオーナーは、お客様に小さな感動を与え続けようと全国を情報収集し、歩き回っている。最近ではベーコンや ハム作りまで開始したそうだ。
 
shikumi15_02.jpg
 
 そんな噂を聞きつけてか、遠くからお客様が訪れる。お盆ともなると予約でいっぱいなのである。
 

七輪酒家Q
〒390-0815 長野県松本市深志2丁目2-10
営業時間午後5時30分から午前0時まで (ラストオーダー午後11時30分)
 
電話・FAX 0263-36-4665
http://www.ne.jp/asahi/matsumoto/food-drink-life/

 

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