今回のキーワード
銀行に見せるべき資料は「損益計算書」と「貸借対照表」のみでよい
年度決算終了後、銀行担当から「昨年度の決算書一式をいただけますいでしょうか。」と言ってきます。
が、銀行にとって本当に必要な資料は、「損益計算書」と「貸借対照表」のみです。(損益計算書に付随する「販売費および一般管理費一覧」も含みます。)
なぜなら、皆さんの会社を格付け(スコアリング)するのに必要だからです。
逆に言えば、それ以外は見せる必要がないのです。なのに担当が決算書一式を欲しがるのは、自分の成績に影響するからなのです。決算書一式があれば、その会社の課題が見えてきます。ライバル銀行の借入額や金利までわかる場合があります。銀行にとって決算書一式は、今後の提案への情報の宝庫なのです。
決算書一式を持ち帰ることは、銀行員にとっての、お手柄なのです。
銀行交渉を有利に導きたいのなら、こちらの情報を安易に提供せず、本当に必要な情報だけを、提示してほしいのです。