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第2話 成長課題 管理職の部下育成術(2)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は、『明確な指示を出す対話』ができていますか?
 
「売上を“強化”せよ」
 
「利益を“向上”させよう」
 
「情報の“共有化を図る”」
 
「業務の“効率化を目指す”」
 
「顧客の”深耕を促す”」 など
 
このような言葉を『アバウト言葉』と言います。
 
なんとなくかっこよく、頼もしく聞こえるのですが、
「何のために」「いつまでに」、「何を、どのようにして」「どこまでやるべきなのか」
が不明確で、部下を育成する管理職は一切使うべきではありません。
 
※ちなみにこのようなアバウト言葉を使ってよいのは唯一社長だけです。
社長という立場の人がすべてを明確にしてしまうと、管理職を始め、社員の創造性を損ね、考えない社員を育てる可能性があるからです。
 
「仕事は体で覚えろ!」
「上司の背中を見て育て!」
「人事がちゃんと教えるべき!」
 
など、教育の手抜きをしている管理職をよく見かけます。
それでは部下は育ちにくく、業績を上げ続けることなどできるはずがありません。
 
部下を着実に育成するために、まずは仕事の【目的】と【意味】と【やり方】を
正しく部下に理解させることができるようになる必要があります。
 
そのためには、日々の仕事の現場において、指示という形で
仕事を『教える』ことが重要なのです。
 
具体的には、
 
【 目的 】
「何のために」
 
【 内容 】
「何を」
「どのようにして」

 【出来ばえ】 
「どこまで」
「どれだけ」

 【 なんぼで 】
「いくらで」
 
【何日で】
  「いつまでに」
 
を明確に指示することができる管理職を育成することです。
 
※上記を、“やるべきこと”を明確にする【5つのキーワード】と呼んでいます。
 
自創経営では管理職と部下が成長対話を行い、部下の“やるべきこと”として、
【5つのキーワード】の中身を明確にし、チャレンジシートやランクアップノートという
ツールに書き表し、目に見える形にする仕組みとなっています。
 
よって、社長は管理職が行う成長対話に参加せずとも、社員のチャレンジシートやランクアップノートを見れば、どのような対話が行われているかが一目瞭然になります。
 
チャレンジシート、ランクアップノートを活用して、部下の成長を願い“期待”を込めた指示を明確に出すことができる管理職を育成するために、社長は【5つのキーワード】を活用し、あらゆる角度から質問することによって管理職に考えさせる訓練を行っていただければ幸いです。
 
それが組織に感染し、全社員が自らの“やるべきこと”を明確にすることができるようになることによって、強い会社に成長することを期待しております。

 

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