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マネジメント

第182回 『すべての機会は外にある』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

《情報リテラシ―》という言葉を聞くと、
とかく「ああ、パソコンやスマホなどを使いこなせる能力のことだな…」
と、思いがちである。
 
昔の《読み書き算盤》に対して、今は《読み書きパソコン》と言うそうで、
ひと通り情報機器を仕事の道具として使いこなすスキルが
ビジネスマンに求められることは言うまでもない。
 
だが・・・である。
 
企業の中で職位が上がり、それとともに責任と権限が増すにつれ重要度の高くなる、
もうひとつの《情報リテラシ―》というものがある。
《情報に対する感性(センシティビティー)》である。
 
「すべての機会は外にある。内にあるのはコストのみ。」
ピーター・ドラッカー博士の言葉である。
 
ビジネスのヒント、ネタ、機会…はすべて会社の外にある。
会社の中にあるのはコストのみだというドラッカー一流の洞察である。
 
 
考えてみれば「我が社の継続的成長と発展」のために
掛け替えなく重要な条件は、顧客満足である。
「企業の利益は顧客の感動の総和である。」という素晴らしい言葉もある。
 
そして=これも単純な理屈だが=顧客は会社の中にはいない。
外に出なければ見つからない。
 
したがって、生きた情報に対するアンテナの感度を鋭敏に保つためには、
会社の中にいても始まらない。
 
MBWA(マネジメント・バイ・ウォーキング・アラウンド):
歩き回ることによる経営を行おう、ということになる。
 
このMBWAという考え方、限りなく日本の三現主義(現物・現状・現場)に近い。
 
 
アメリカ系企業ともなると、部長レベルの職に就いたその日から個室が与えられる。
 
個室に入った瞬間から、入ってくる情報は不当に拡大されるか、
故意に歪曲されるか、理不尽に縮小されるか、無残に遮断されるか…が関の山で、
なかなか鮮度の高い生野菜が食べられなくなる。
 
ととのつまりは、裸の王様に成り下がる。
 
生野菜を食べようと思ったら、現場という畑に足を運ぶに越したことはない。
 
生産財メーカーならば自社の機械を使っているユーザーの工場、
消費財メーカーならば販売店、本社の人間なら支店、営業所、小売店、消費者…等、
極力、現場に足を運ぶことにより、
間接情報ではなく直接情報を自分で見て聴こうということである。
 
 
GEの元会長であるジャック・ウェルチは、
自分の働く総時間の3分の1を現場で過ごしたという。
 
私の経験から言うと、経営職の立場にに就く人は、
働く総時間の最低20%はMBWAに使うというタイムマネジメントを
実践すべきではないかという感じがする。
 
「すべての顧客は外にいる」のだから、「すべての機会は外にある」。
したがって、「最低20%の時間はMBWAを」。
 
この考え方、理屈ではわかっていても、
効果的に実践している経営者は、100人中3人いるだろうか…。

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