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第181回 『「五・七・五」で歌う次世代リーダーの条件』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

徒然なるままに、理想のリーダーシップ、
それも次世代のビジネスパーソンに求められる究極のリーダーシップとは何だろう…
という問題に直面してみた。
 
その結果が、次の名歌(迷歌?)である。
 
『華器量 ビジョン戦略 グローバル 自責胆識 人材育成』
 
 
『華』――
その人が姿を現すと周囲の雰囲気がパッと明るくなるという、一種の《気》を放つ人がいる。
 
気には、元気、勇気、活気、覇気、陽気、ヤル気…等、いろいろな種類の気がある。
半面、その人が顔を出すと側にいる人の肩が落ちてしまう《陰気》を感じさせる人がいる。
リーダーは『華』のある人でありたい。
 
 
『器量』――
仕事の能力や技量をスキルとかアビリティーと称するのに対して、
器量とは人物の大きさを示すキャパシティーのことである。
刀の切れ味ではなく器の大きさのことである。
 
「企業は社長の器以上に大きくはならない」という。
トップに器がないと社内にはトラブルや揉め事が絶えない。
これをウツワ揉めという(笑)。
 
器の大きさの半分は先天的なもので、あとの半分は後天的な意思と努力の所産である。
 
 
『ビジョン』――
トップリーダーとしての「企業の進むべき進路、目標とすべき将来の理想像」のことである。
 
「将来はこういう会社にしたい」という強いコミットメントを伴った夢のことである。
リーダーとは人に夢を与え、共有させることのできる人でなければならない。
 
 
『戦略』――
「ビジョンに向かった目標を達成するための大枠としてのやり方」のこと。
ビジョンが《WHAT》や《WHY》ならば、戦略は《HOW》の次元である。
 
ビジョンと戦略からなる《方向性》を示さない人は
そもそも人をリードしていないから、リーダーではありえない。
 
 
『グローバル』――
インターナショナル(国際的)、ましてやドメスティック(国内的)ではなく、
グローバル(地球的)な視点で経営を考え、考えたことを行動に移す能力のことである。
 
「地球儀の上に立って考えて行動する能力」という表現もある。
 
 
後段の『自責』とは、The buck stops here.(ここで責任は止まる)という、
トルーマン大統領の執務机に置いてあった言葉のことである。
リーダーとは自責の人であり、業績不調を景気の故にする他責人ではない。
 
 
『胆識』とは、見識(知識に自分の考えが加わったもの)の土俵の上で
決断し実行のできる能力のことである。
 
 
そして最後、『人材育成』は、
企業がゴーイング・コンサーンであることを可能にするための
最重要経営資源としての人財を育成する能力のことである。
社長としての評価の50%以上は、後継者を育てることができたかどうかで決まってしまう。
 
 
以上が、歌に託したリーダーの条件。さて、あなたのリーダー度は?

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