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マネジメント

第183回 『成功する人の3K・YKK』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

私は、成功するビジネスパーソンに特徴は、
《 3KとYKKの人 》ではないかと考えている。
 
ごく基本的なことなのだが、
物事は、基本が肝心ともいえるので、
あえて披露してみたい。
 
3Kの第一のKは『各論』のKである。
 
世の中には、やれGDP成長率がどうだ、やれ財政赤字がどうだ等の
総論的議論が蔓延している。
これらの数字や傾向を無視しろというのではないが、
ビジネスパーソンにとって、究極のところ重要なのは総論ではなく各論である。
 
我が社・我が部署・我が部下そして最後は我、で考える人でなければ、
単なる評論家、批評家にすぎない。
 
 
第二のKは『行動』である。
 
某名経営者は常々、
「ビジネスで成功する条件として、計画の持つ重要性は5%、残りの95%は実行」
と述べている。
 
総論を各論に落とし込んで考えたら、次には、
行動・実行に移す能力(ウィルとスキル)が求められる。
 
これまた、しゃべるだけ、書くだけでフットワークはゼロ…という
評論家や批評家とは決定的に異なる点である。
 
 
そして最後、第三のKは『結果』である。
実績であり、成果である。
 
それも、チームワークという美名のもとに、大勢に紛れ込んで
なんとなく辻褄を合わせていることでは不合格である。
 
自分の力で「これをやった。あれを成し遂げた。」と胸を張って
合理的に説得性高く説明(アカウント)できる人だけが、
アカウンタビリティー(説明責任 → 結果責任)を果たしているといえる。
 
以上、《 各論・行動・結果 》の3K。本物人間の特徴である。
 
 
次のYKKは、もうひとつ、成功人の際立った特徴である。
 
Yは『YESで反応』ということである。
 
何か新しい案件や提案があると、ほとんど条件反射的に「No」と反応する人がいる。
「前にやったがダメだった」「カネが掛かりすぎる」「考え方が今どきすぎる」
「上を説得するのが難しい」…などのダメな理由を並べ立てる否定族である。
 
逆に、何かの案件を目の前にすると、
「うん、面白そうだ。やってみよう」と反応する人がいる。
あらゆる可能性に対して取りあえず「YES]で臨む肯定族である。
 
 
次のKは『計算』である。
その案件がビジネスとして成り立ちそうか否かを検討し計算する。
 
いわゆるフィージビリティ・スタディー(実行可能性の研究)を
クールなビジネスヘッドで行う能力のことである。
 
 
そして最後のKは『決定』ということになる。
 
ビジネスとして旨みがありそうだと見極めがつけばGOサインを出すが、
見通しが立たなければ、当然、「NO、GO」という決定を下す。
 
だが、たとえ結論が「NO、GO」の場合でも
最初は「YES」の態度でモノを考えるという特徴を持った人である。
 
本当の意味での肯定的(Positive)な人とは、記した《YKKの人》である。
《 P=YKK 》と整理すると覚えやすい。

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