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製造業

第155 号 情報の共有化の真の意味

柿内幸夫─社長のための現場改善

 いよいよ桜が満開ですね。全国各地でいろいろな催しがあり、これが毎年の私の楽しみです。

●愛知県犬山の桜

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●東京都町田の桜祭り

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 さて、今、この厳しい時代にするべきこととして、これまでに次の4項目をあげて説明してきました。

 ・ 全体最適で考える

 ・ 全員の力を総動員する

 ・ 情報を共有化する

 ・ 心を積極的に明るく持ち続ける

 順番にお話しして来ましたが、今回は3番目の「情報の共有化」についてお話します。「情報の共有化」ということは、「会社において大切なことをみんなが知っている」ということです。

 当たり前のことだと思われるかもしれませんが、私の経験から判断すると、工場で働いておられる多くの方が、会社のことをほとんど知りません。あるいは、経営にとって、今何をすることが大切なのかといったことも、ほとんど伝わっていません。

 経営幹部の方が社員の皆さんに教えていないのか、それとも、教えているのに皆さんが興味を持っていないので忘れてしまったのか、あるいは、難しい説明で理解できなかったということもあるかもしれません。

 どちらにしても、現場において情報が共有化されていないことが、しばしば見受けられるのは事実です。

 社長や管理職あるいはリーダーといった幹部の皆さんには、まずご自分の会社において、自社のみんなに知ってもらいたい大切な情報がきちんと部下に伝わっているかどうかを、確かめて頂きたいと思います。知らなければ何もできません。気を利かせることも不可能です。

 実際の現場において、大切な情報が伝わっていないということが判明したときに、私が「朝礼とかでお伝えしないのですか?」と聞くと、「出勤時間が人によって違うので、朝礼はしているが全員には伝わらない」といった答が返ってくることがあります。

 この答って何か変だと思いませんか?そこまで分かっているのなら方法はいくらでもあるじゃあないですか!

 すなわち、情報をきちんと伝えて共有化するということが大切だと思っていないのでしょう。あるいは、自分はするべきことをしているのだから、あとは知りませんといった、安易な考えが蔓延しているのでしょう。

 私がこの頃感じている「よくない現象」についてお話します。多くの現場で、デジタル的な仕事のやり方が行き過ぎた状態で進んでいます。

 例えばメールです。一つの文章を何十人・何百人に、簡単に、一瞬のうちに送付できてしまうので便利です。そして、送った側は、メールしたのだからみんな読んでいるべきだし、分っているはずと考えてしまっています。

 しかし、送られた側は、きちんと読んでいないのです。たとえ読んだとしても正しく理解したかどうかは極めてあやしいです。何しろ同じようなメールを、毎日何十通も受け取っているのですから。

 私は、大切なことはむしろアナログで伝えるべきだと思います。すなわち、相手の顔を見ながら理解の様子を確かめて、分るまで熱く語ることが必要です。

 時間はかかるかもしれませんが、確実に前進できるし、情熱を共有できれば1+1が、2どころか100になります。メールだと2にもならないかもしれません。

 今回は、情報は伝わっていないことがとても多いということを、まずは申し上げます。情報は見えません。発信したから大丈夫ではあまりに無責任、理解してもらうことの確認までして初めて情報発信ということです。

 次回は具体的な伝え方の方法をお話します。それまでに、ご自分の周りの情報の伝わり方が正しいかを確認しておいて下さい。よろしくお願いします。 

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copyright yukichi

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net

 

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