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製造業

第181号 新人教育と改善活動の相乗効果

柿内幸夫─社長のための現場改善

 指導先近くで古い町並みに出会うことがあります。せっかなので、読者の皆さんに見ていただきたく、下の3枚の写真を載せてみました。こういう街並みを保存するのは大変だと思いますが大切ですね。

 ちなみに、成田市の写真は4月19日に撮りました。20日に英国に出張する予定で前日に空港近くまで移動したのですが、アイスランドの火山噴火の影響で飛行機がキャンセルになり、結局行けませんでした。やはり自然の力には逆らえませんね。

●滋賀県長浜市にて

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●島根県松江市 にて

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●千葉県成田市にて

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 先回、新入社員のご挨拶の話をいたしました。今日はもう4月の末ですから、新人のみなさんたちも会社に入って、既に一ヶ月が経とうとしているということですね。

 その間、たくさんの会社にお邪魔して、多くの新人の方々とそして彼らを指導する先輩たちを拝見しました。

 その中で、大変に良い指導の現場も見ましたし、その反対に、あまり熱心でない現場も見ることがありました。新人の方たちが本当に立派な戦力になるためには、まずはこの時期の教育をしっかり行うことが必要です。

 新人教育は会社経営そのものです。五月病にかかって連休明けに退社してしまう新人も多いと聞いています。この時期にこの情報をお伝えすることが必要だと思いましたので、緊急速報として最近私が見た二つの良い事例をお伝えします。

 まずは「仕事の教え方」の良い事例です。T社の組み立て現場では、新人に対してどうやったら仕事を効率的に教えられるかを、しっかり議論して準備しました。

 キーワードは「しっかり徹底的に」、「分かりやすく楽しく」、「必ずほめる」の三つです。方法は山本五十六方式です。

 「やって見せて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」ですから、「やって見せて、言って聞かせて、させてみて、ほめてあげれば、人は動くのよ」です。

 先輩の仕事のやり方を前もってしっかりビデオに撮っておいて、それを教材として使って練習させ、途中で新人全員の仕事のやり方をビデオで撮って比較してはまた練習して…ということを、みんなでわいわいがやがやと繰り返し実行しました。

 さらに、中間で「動作経済の4原則」の演習も入れました。その結果、最終の実演発表会では5人の新人全員が社長からほめられることができました。

 さて、ここで質問です。皆さんは身の回りの新人たちが、誰からどのような方法で、教育を受けているかをご存知ですか?そして、例えば前述の山本五十六方式のような仕事の教え方を知っていましたか?

 次に、「改善活動への参加を促す良いやり方」をしているY社をご紹介します。Y社は毎月改善発表会を全員の参加で行っているのですが、来月は新人大会だそうです。

 各部門の新人全員がみんなの前に出て、自分がやった改善を発表します。テーマは特に定めないで、どんなことでも自分が変えた方が良いと思って実行したことを発表するという、極めて緩やかなやり方です。

 新入社員には先入観や慣れから来る固定観念がありませんから、一体どんなことを改善するのかみんな楽しみにしています。

 一方、新人の方は、学生時代は人からものを教わることが中心で、自分から問題を見つけてそれを自分で解決するということは未経験の分野かもしれません。しかし困ったらきっと職場の先輩がいろいろ教えてくれるでしょう。

 その発表会は、次回の私の指導会の日程に合わせて行われるそうです。私も楽しみにしています。 これも仕事により早く慣れたり、先輩とのコミュニケーションを構築する良いやり方であると思います。

 それでは、ここで次の質問です。あなたは新人の方々から、彼らが会社に入ってから気付いた問題点や疑問点について既に質問されましたか?

 もしこの文章を読んで、文中での私の2つの質問、すなわち、「御社の新人が、誰からどのような方法で教育を受けているかを知っているか?」そして、「あなた自身が新人から仕事の問題点や疑問点について質問されているか」にYESとこたえられなかった方は、すぐに現場に行って確認して下さい。

 そして未来を担う若い人たちの力を更に高いレベルにのばして上げましょう。どうぞよろしくお願いします。

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copyright yukichi

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net

 

 

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